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2015/12/25

【インタビュー】hulu/J:COMで絶賛配信中! 配信オリジナルドラマ『フジコ』出演の俳優・郭智博が語るドラマの見どころ

 

「“今のドラマって刺激が足りない”と思う方にこそ観て欲しい。
ものすごくクオリティの高い、本物のドラマになりました」

 


郭智博_アー写

 

 

ある殺人鬼・フジコの壮絶な人生を描き、賛否両論を巻き起こしている配信オリジナルドラマ『フジコ』。あまりに衝撃的で“目を逸らしたい”はずなのに、どうしようもなく“惹きつけられる”、その理由とは何なのか。若き日のフジコの初恋の人を演じた俳優・郭智博に聞いた。

 

 


 

 
 
――hulu/J:COM限定で配信中のオリジナルドラマ『フジコ』。脚本を読んだ時の率直な感想を聞かせてください。

 

「僕はもともと原作が好きだったんです。原作があるものを映像化する際には、ちょっと勢いが下がってしまったりすることも多いですよね。でもこのドラマはそんなことなかった。『凶悪』(’13)の脚本を書かれた高橋泉さんがこのドラマの脚本を担当すると聞いた時から、“これは絶対おもしろくなる”と確信して。実際に上がってきた脚本を読んだら、本当におもしろかった。一気読みでしたね」

 

――どんなところがおもしろいと思ったんですか?

 

「普通のドラマでは自主規制で表現が和らぎがちなところも、配信ドラマという特性を生かし、ストレートにかつ情感豊かに書かれていて引き込まれました。主人公のフジコ(尾野真千子)は連続殺人犯ですが、人間味あるキャラクターとして書かれているのもすごいな、と思いました。人を殺しているわけですから同情はできないんですが、その上で“わかるかもしれない”というところがあるんです」

 

――確かに、決してわかってはいけないはずなのに“わかる”と思ってしまうのがすごいです。キャラクターの厚みというか。

 

「そうなんですよね。僕自身、ドラマを観て“このフジコの気持ちわかるな…”と思ってしまう自分がちょっとおかしいのか、普通なのかとよくわからなくなったことが何度もありました。感情移入してもおかしくないぐらい、豊かに人物が描かれているということだと思います」

 

――厚みのあるキャラクターを、確かな演技によってさらにふくよかに肉付けして見せているのがまた素晴らしいです。

 

「ありがとうございます。主人公のフジコを演じた(尾野)真千子ちゃんが素晴らしいのはもちろん、若い頃のフジコを演じた小野花梨ちゃんもあの難役を逃げずに受け止め、演じ切っていて見事だと思いました。現場で花梨ちゃんの演技をそばで見ていて、本当に素晴らしい女優さんだなと思いましたね」

 

――郭さんが演じたのは、小野花梨さん演じる若き日のフジコの初恋の人・裕也。その人物像はどう捉えていたのでしょうか。

 

「ひとことで言うと、救いようのないクズです(笑)。でも普段は絶対できないことばかりする役だから、演じている分には楽しかったですし、挑戦し甲斐がありました。ただドラマの配信が始まってからSNSとかで感想をいただいたりするんですけど、“あの役ハマってましたね!”と言われるとちょっと複雑でもあって…。役者冥利に尽きますが、人としてはどうなんだろうと(笑)」

 

――(笑)。どんなふうに役にアプローチしていったんですか?

 

「脚本をしっかり読み込み、あとは衣装を着て、ヘアメイクをして現場に立てば自然と裕也に近づいていく。そんな感じでした。何より大きかったのが、小野花梨ちゃんの存在です。彼女がいてくれたからこそ、自然と裕也になれたと思っています」

 

――小野さんと一緒のシーンで、特に印象深いシーンを教えてください。

 

「花梨ちゃん演じるフジコがある理由から感情を爆発させ、押し入れにガムテープを貼るシーンは印象深いです。は彼女の鬼気迫る演技を前に、裕也として“やめてくれ!”と辛くなりました。真夏に、空調をきかせない中で撮っていたというのもあると思いますが(笑)、あの場面は本当に息苦しい思いをしていました」

 

――もうひとつ、山中での遺体遺棄シーンも衝撃的でした。

 

「殺した人をバラして埋めるという場面ですから、画としては本当に衝撃的ですが、ここも演技としてやる分には楽しかったです(笑)。『冷たい熱帯魚』とかを観て、こういうシーンを演じてみたいと思っていたんです。豚の骨とゼラチンと髪の毛と血のりで、現場はぐちゃぐちゃになっていて。特に髪の毛が気持ち悪かったです(笑)。より気持ち悪く見せようと思って、髪の毛を腕とかに付けたりしてみました」

 

―その作り手の努力と熱意が、“目を逸らしたいのに目が離せない”という本作特有のパワーの源になっているんですね。改めて郭さんご自身、どんなドラマに仕上がったと感じていますか?

 

「本当におもしろいドラマだと思います。自分が出た作品をそう言うことはあまり好きではないんですが、これに関してはもう“おもしろいんだから仕方ない”という感じ(笑)。原作ファンの方も裏切らないと思います。あと、“今のドラマって刺激が足りないよね”と思っている方々にこそ観て欲しいなと。ものすごくクオリティの高い、本物のドラマになりました」

 

 


 

 

 


【profile】
郭 智博(かく ともひろ)
http://tomcompany.jp/actor-actress/actor/tomohiro-kaku.html

’84年生まれ、東京都出身。’01年に『リリィ・シュシュのすべて』で映画デビュー。その後『花とアリス』(’04)などで注目を集める。来年1/1には『相棒 season14 元旦スペシャル』が放映、1/9にはWOWOWプライムドラマ『荒地の恋』がスタート。さらに3/26には岩井俊二監督最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』の公開を控える。

 

【information】
hulu/J:COM配信オリジナルドラマ『フジコ』
http://drama-fujiko.com/

演出:村上正典
脚本:髙橋 泉
原作:真梨幸子『殺人鬼フジコの衝動』(徳間文庫)
出演:尾野真千子、谷村美月、丸山智己、リリー・フランキー、小野花梨、郭 智博、浅田美代子、真野響子、他
※hulu/J:COMにて全6話一挙独占配信中


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