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フライング・ポストマン・プレス

2014/05/23

【インタビュー】5/24(土)より公開! ヒーロー映画の進化系『キカイダー REBOOT』主演の入江甚儀が語る“ものづくり”の心と覚悟

「今の時代に蘇る、リブートすべき映画。

いろんな人たちの“血が流れている”作品です」

 

入江甚儀

 

 

40年以上前に石ノ森章太郎の手によって誕生した特撮ドラマ『人造人間キカイダー』。『仮面ライダー』に続く新しいヒーローとして人気を博したこの作品がリブート。新たに映画『キカイダー REBOOT』としてスクリーンに蘇る。本作で映画初主演を飾る俳優の入江甚儀に、ド迫力のアクションシーンの裏話から現場で目の当たりにした“ものづくり”の心意気まで、話を聞いた。

 

 


 

 

――本作の主人公は、体に不完全な“良心回路”を持つアンドロイドのジロー。自分がどうすべきか悩む姿には人間味みたいなものがあり、新しいヒーロー像を示しているように感じました。

 

「そうですね。僕も海外のヒーロー映画ではヒーローが葛藤する姿も観たことがあったんですが、日本ではあまり記憶にないんです。勧善懲悪という感じじゃないヒーローものってそうそうないですよね。だから、この映画によってまた新たな風が吹かせられるんじゃないかなと自分でも期待しています」

 

――ジローの“人間味”については、どう表現しようと?

 

「実は、“人間味を出す”ということはあまり意識しなかったです。僕が演じたジローは、100%アンドロイドのマリ(高橋メアリージュン)と、ジローが守る人間のミツコ(佐津川愛美)とマサル(池田優斗)と、そのちょうど中間の存在。よくわからない存在であるためにはどうしたらよいかと、下山(天)監督とすごく話しました。例えば、まばたきをしないとか、無機質な表情、平坦な声とかは意識してやっていましたね。“人間味を出す”という点は、ミツコとマサルとずっと一緒にいるだけでいいんじゃないかと思っていて。と言うのも、ふたりの感情に触れているうちに自然にジローも人間っぽく見えてくるんじゃないか、と。ジローが任務を全うしてミツコを守る姿が恋をしているように見えたり、海辺でマサルが転ばないかと心配して追いかけている姿が親が子を心配しているように見えたり。そんなふうに、観客のみなさんに“ジローの感情”を感じてもらう。ある意味、錯覚してもらえればいいなと」

  

――なるほど。では、ミツコを演じた佐津川さん、マサルを演じた池田君の存在は演じる上でかなり大きなものになりますね。

 

「そうですね。あのふたりがいなかったら、アンドロイドにしか見えなかったかもしれません。本当に感謝しています」

 

――アクションシーンについても聞かせてください。今回、素面のキカイダーのアクションは吹替えなしで挑戦されていて。キレッキレのアクションに胸踊りました。

 

「ありがとうございます。ずっとアクションものをやりたいと思っていたので、日頃から筋トレとか柔軟とかはやっていたんです。いざという時にちゃんと対応できるようにって」

 

――アクション俳優に憧れていたんですか?

 

「というよりは、僕も男の子というか(笑)、かっこいいことが好きなんです。小さな頃に“ヤア! トゥ!”とヒーローの真似事をしていた、その延長が“アクションの撮影”だったということだと思います。撮影中も、“こう動いたらもっとかっこいいかも”とか考えてやっていました」

 

――体作りの大切さは、俳優業をやる上で感じたことでもあったんですか?

 

「それはすごく。俳優として仕事するうちに、自分の体を使っての表現ができなくて悔しい思いをしたことがあって。それ以来ですね。今は身のこなしや姿勢は格段によくなっていると思うし、筋肉を動かせる範囲も格段に広がっていると思います」

 

――今回の映画のアクションシーンはその努力の結晶ということですね。アクションシーンの撮影中はどんなことを心がけていたんですか?

 

「息をあまりしないようにすることかな。あとは、普通の時と同じようにまばたきをしないということ。ワンカットずつ、撮り終えたらモニター前でチェックしていたんですけど、ある時、自分がまばたきしているところが映っていて、違和感を感じてしまったんです。それ以来、まばたきをしないようにしようと気を付けて。あとは力む時も食いしばったりしないよう、アンドロイドらしいアクションを心がけました」

 

――アクションの動きはどうやって覚えたんですか?

 

「去年の終わり頃から年始にかけて、アクションの練習をして覚えました。実は映画冒頭のアクションシーンは、撮影初日だったんです。現場着いたら“よし、始めるぞ!”って、いきなり始まってビックリして(笑)。次の日から、ちゃんと準備運動する時間も作ろうと、30分早く現場に入るようにしました」

 

 

 

 

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――改めて、完成した映画を観てどんなことを感じましたか?

 

 「ものづくりの熱量というのかな、そういうものをすごく感じて。撮影中もスタッフさんの熱量は感じていたんですが、終わってからもCGやエフェクト、音楽…そういうもので丁寧に作り込んでいったんだな、と。今回の映画出演が決まってから40年前の『キカイダー』も観たんですけど、いろいろと技術的なアラはあるんですが、それでもその当時できる限りのことをしているんですね。持てる限りの技術と知恵を注ぎこんで作ったんだということが伝わってきた。同じことを、この映画を観ても感じました。今の時代に蘇る、リブートすべき映画だということは自信を持って言えます。いろんな人たちの“血が流れている”作品だと思います」

 

 

 

 


  勝手にPOSTMAN

自分が今「手紙を書きたい人」を思い浮かべてもらい、その人へのメッセージを語ってもらうコーナー。今回、彼が手紙を送るのは5年先の未来の自分。「役者をずっと続けたい」と願う入江甚儀が自分に伝えたい言葉とは?

 


 

 

5年後の自分へ

 

 

今よりさらに自分に満足できていますか?

でも、100パーセント満足していたらいかんぜよ。

もっともっとハングリーに、役者という職業を究めていってください。

 

 

入江甚儀

 

 


 

 

 

【profile】

入江甚儀(いりえ じんぎ)

http://www.ken-on.co.jp/jingi/

 ’93年、千葉県出身。’08年にドラマ『絶対彼氏~完全無欠の恋人ロボット』でデビュー。以後、映画、ドラマ、舞台に出演を重ね、注目を集める。映画近作に『人狼ゲーム』(’13)、ドラマ近作に『闇金ウシジマくん Season2』。本作の他、6/21(土)より映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』が公開。さらに6/4(水)には写真集『入江甚儀写真集 0-ZERO-』を発売し、6/8(日)には写真集の発売を記念したイベントを行う。イベントの詳細はオフィシャルサイトまで。

 

 

【最新主演映画】

『キカイダー REBOOT』

www.kikaider.jp

「キカイダー」メイン画像

 

’14年/日/110分  

監督:下山 天

原作:石ノ森章太郎

出演:入江甚儀、佐津川愛美、高橋メアリージュン、鶴見辰吾、他

※5/24(土)より全国公開

 ©石森プロ・東映 ©2014「キカイダー」製作委員会

 

 

【STORY】

ロボットの平和利用によって日本国民に幸せをもたらそうという「ARKプロジェクト」が進行していた。しかし、その過程で、ロボットに“心”=「良心回路」を持たせようとした主任研究員の光明寺博士(長嶋一茂)が非業の事故死を遂げ、彼が息子・マサル(池田優斗)の体に残した研究データを狙って、謎の特殊部隊が動き出す。狙われるマサルと、その姉・ミツコ(佐津川愛美)を守ったのは、光明寺が造ったアンドロイド・ジロー(入江甚儀)で…。


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