エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス

2019/07/19

【インタビュー】7/20(土)より公開の映画『五億円のじんせい』主演の望月歩が語る“たくさんのことを得た”現場とこれからのこと

「望来としてたくさんの人たちと関わり、影響を受け、

変化していく感覚を味わえたのが本当に楽しかった」

 

 

望月歩宣材

 

 

 

 

GYAOとアミューズによるオーディション企画「NEW CINEMA PROJECT」の第1回グランプリ作品『五億円のじんせい』が公開される。本作で映画初主演を果たした望月歩。幼い頃に募金で集まった五億円で手術をして命を救われた主人公を、伸びやかに愛らしく体現している。初主演映画の現場でどんなことを感じたのか。18歳、伸び盛りの俳優・望月歩に話を聞いた。

 


 

 

――最初に脚本を読んだ時はどんなことを感じましたか?

 

「すごく面白かったです。あと登場人物が多い、というのも第一印象としてありました。そのたくさんの人たちのおかげで望来の世界が拓けていくみたいに、僕の妄想もバーっと広がっていきました。もしも自分が主人公の望来を演じるとなったら、“ここはこうやりたいな”とか、妄想しながら読むのが楽しかったです」

 

――その後、実際に望来役を演じることになり、撮影前には文晟豪監督と会う機会もあったとか。そこでどんな話をされたんですか?

 

「“このシーンにはこういう目的があって、この言葉があるんだよ”などと、シーンごとに監督の考えを聞かせてもらったり、そのシーンについて自分がどう思っているのかを聞かれたりしました。あと、“好きな女の子のタイプは?”とかプライベートについても聞かれましたね。あの時間があったおかげでイメージがより明確になりましたし、監督と僕個人の仲も深められたのかなと思います」

 

――ご自身では望来というキャラクターをどう捉えていましたか?

 

「とても純粋な人だと思います。それは監督にもそう言われましたし、僕自身のイメージもそうでした。あと感覚的な言葉なんですが、“友だちにしたいな”って思うような人。こういう人が近くにいたら楽しいんだろうなという人だなと思いました」

 

――新しい役を得る度に映画では描かれない“役のこれまでの人生”を年表にして役作りされるんですよね?

 

「はい、それはずっとやってきたことです。もちろん今回もやりましたよ。例えば、“望来が5歳の頃にこういうことがあって、こういうことを思った”ということをノートにバーっと書いていくんです。起こった出来事だけじゃなく、その時にどう感じた、と言うところまで書くようにしていて。その過去の出来事や感情も、映画の中の望来の行動や考え方に繋がっていると考えるようにしています」

 

――そこまでしっかりと撮影前に役作りをされるとなると、現場に入ってから“役を掴んだ”と思うこともないですか?

 

「そうですね。掴めたぞっていう感覚は現場ではなかったです」

 

――相手の演技を受け、キャラクター像が思い描いていたところから変化していくこともありませんか?

 

「それはあります。ただ、それもキャラクターが根底から変わるというよりは“派生していく”みたいな感覚です」

 

――特に、望来像が派生していったと感じた登場人物と言うと?

 

「一人ひとりあるんですけど…今、パッと思いついたのは3人です。ひとり目は平田(満)さんが演じたホームレスのおじさんです。平田さんと現場でお話しして、望来という役としても向き合って、想像していた以上にあったたかったんです。人の温かみというものを改めてあのシーンで感じられたのは大きかったです。ふたり目は、望来がお金を取りに行かされた家の、詐欺被害に遭って騙されそうになっているおばあさん。あそこのシーンであんなに泣いてしまうとは自分でも思っていなくて。という以前に、現場では泣いた感覚すらなかったんですよ。撮影が終わってから監督に“すっごい泣いてたね”って言われて、自覚していなかったので“何言ってるんだろう…”と思ったんですけど、完成した映画を観たら本当にすごく泣いていてビックリしました。あそこのシーンに至るまで望来としていろんな経験をしてきた、というのも大きかったんだと思います。経験して、それがちゃんと実感として積み重なっていたんだろうなと」

 

――3人目は?

 

「配達のバイトをするところで、一緒にトラックに乗っていた先輩のお兄さん(バーガー長谷川)。トラックの中でお弁当を食べるシーンがあるんですけど、そこでバーガーさんに“お前、女抱いたことあるの?”って突然聞かれたんです。台本にはそんなセリフはなくて。でも、それまでの望来としての経験があったから、咄嗟に答えられたんです。“ああ、これまでの経験が僕の中にちゃんと入っていたんだ”と思いました」

 

 

 『五億円のじんせい』main

 ©2019『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT 

 

 

 

――本作は“言葉が残る映画”でもあると感じます。望来として受けた言葉で特に印象的な言葉と言うと?

 

「平田さん演じるホームレスのおじさんが“落っこちるのは簡単だけど、這い上がるのは大変だ”と言ったのがすごく残っています。その人自身の経験が乗った言葉という感じで、すごく刺さりました」

 

――また本作は初主演映画です。主演俳優として現場で気を付けたことはありますか?

 

「いつも現場ではあまり喋れないんですけど…今回は努力しました。例えば、望来が憧れた女の子役の山田杏奈さんとの共演シーンでは、頑張って山田さんに話しかけたりしました。会話は3往復ぐらいで終わっちゃったんですけど(笑)」

 

――これまでさまざまな現場を経験して、理想の主演俳優としての在り方、といったものもあるのでは?

 

「『真田十勇士』の時の中村勘九郎さんの姿は、主演俳優という言葉からすごくイメージしやすいです。言葉にすると“ワクワクする人”。この人と一緒にいると楽しいことができそうだなと思える人に、僕は付いていきたいと思うんです。いつか僕もそんな風になれたらいいなぁと思います。仕事だけじゃなく、プライベートでも。見ていて“あいつ、ホントに楽しそうだよね”って言われるような人になりたいです」

 

――ちなみに、18歳の今の望月さんは仕事以外で何をしている時が一番楽しいんですか?

 

「ゲームをしている時です。今、一番やっているのがオンラインゲームの『フォートナイト バトルロイヤル』。見知らぬ土地に連れて行かれ、そこで自分で武器を調達し、戦って生き残っていく…みたいなゲームなんですけど、すごく面白いです」

 

――改めてですが、『五億円のじんせい』の撮影は楽しかったですか?

 

「すごく楽しかったです。何が一番楽しかったかと言うと、これだけのキャラクターと一対一でお芝居できたこと。望来としてたくさんの人たちと関わり、いろんな影響を受け、変化していく感覚を味わえたのが本当に楽しかったです。いい経験をさせてもらったなと思っています」

 

 

 


 

 

 

望月 歩(もちづき あゆむ)

 

’00年生まれ。映画『ソロモンの偽証』(’15)、『真田十勇士』(’16)、ドラマ『3年A組−今から皆さんは、人質です−』(’19)などに出演し、注目される。秋には、とよはし映画祭にてグランプリを獲得した主演映画『向こうの家』が公開予定。

 

 

 

『五億円のじんせい』

https://gyao.yahoo.co.jp/special/newcinemaproject/

’19年/日/112分 

監督:文晟豪

出演:望月 歩、山田杏奈、森岡 龍、平田 満、西田尚美、他

※7/20(土)よりユーロスペース他にて全国順次公開


PR

FLYING POSTMAN PRESSは全国5都市で配布しています。