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フライング・ポストマン・プレス 福岡版

2019/06/05

「おジャ魔女どれみ」オリジナルスタッフ集結の劇場アニメ『魔女見習いをさがして』来年公開!その仕掛け人にしてヒットメーカーの関氏に迫る!

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99年に放送開始し、魔女見習い・どれみたちの成長と活躍を描き、人気を博したテレビアニメ「おジャ魔女どれみ」。その20周年を記念して、映画『魔女見習いをさがして』の製作が発表された。当時のスタッフと番組を観て育った新進気鋭のスタッフが結集し、大人になったあなたに贈るもうひとつの魔法の物語。博多の5/17を皮切りに20周年記念イベントもスタートさせ、これから全国各地のファンと一緒に盛り上がっていくおジャ魔女たち。そこで本シリーズの仕掛け人として大ヒットへと導いた敏腕プロデューサー・関 弘美氏に、映画化に至った経緯、さらにその内容についても迫った。

 

 

——今から20年前にスタートした「おジャ魔女どれみ」。当時、かなりの人気を誇っていましたよね。

「ありがとうございます。3歳から8歳を対象のアニメとして始まって20年が経ちましたので、当時観ていた子たちも23歳から28歳くらいになり、シリーズが4年間続きましたので、今の10代後半の子たちもずっと観てくれていたアニメでした。メンバーが4年間変わらず続いたシリーズでしたので、今でも大学の1年生から4年生まで集まると“どれみ”の話題で盛り上がったり、カラオケでも自分が好きなシリーズの主題歌をそれぞれで歌い合ったりするという話も聞きまして、愛されるキャラクターで嬉しく思っています」

 

——特に第1期のオープニング曲「おジャ魔女カーニバル!!」は、今でもずっと印象に残っています。

「星野源さんなどもご自身のラジオ番組でこの曲を紹介してくれて、頭に残るメロディと歌詞などが印象に残ってらっしゃるそうです」

 

——そのみんなに愛されてきた「おジャ魔女どれみ」スタッフが集結して映画を作っているそうですね?

「2016年くらいに私が映画を作りたいなと思い始めて、スタッフに声かけしてスケジュール調整を行ってきました。構想も「こういうことをやりたいんだよなぁ」というイメージを、監督、アニメーター、シナリオライターなどそれぞれと話し合いながら進めていき、昨年、映画化のゴーサインが出まして。シナリオは今年の1月に改訂稿が上がり、今は絵コンテが70%くらい完成しているところです」

 

——ファンにはたまらなく楽しみな1年になりそうですね。

「今年の3月に東京で開催された「AnimeJapan 2019」で発表させていただいたんですが、周囲からは来年の3月でも良かったのでは?というご意見もいただきました。しかし、来年の3月は映画がアップする時期のため、忙しくてイベントに出ている時間がないかもしれないので、今回発表させていただいたら、ツイッターのトレンドワードでも一位になりましたし、2日間行われたイベントの中で、最も多い8万人以上の方々がSNSでリツイートをしてくださって。今期注目される人気のアニメがある中、そうやって愛されていることを実感できましたし、非常にありがたいことでした」

 

——長編作品としての映画化は今回が初ですよね。テレビアニメではシーズンごとにテーマがあったと思いますが、映画ではどんなテーマを考えられていますか?

「テレビシリーズが4年間で終わった後に、有料チャンネルで「おジャ魔女どれみナ・イ・ショ」という作品を創り、それ以降、アニメーションは作ってなかったのですが、2011年に講談社ラノベ文庫さんからライトノベルという形で16歳の高校生になったどれみたちを描いたシリーズが出版され、おかげさまで2015年の9巻まで続刊させていただいて。その時に小説を読んだ方々から「やっぱりアニメが観たい」というお声もたくさんありましたし、20周年に向けて動き出したのがちょうどその頃で、それを機に映画化に向けて動き出しました。テーマとしては初心に戻ることですね。昔「おジャ魔女どれみ」を始める時に、東映アニメーションとしては15年ぶりのオリジナル作品だったのですが、当時の小さい子供たちに観てもらうため、徹底したマーケティングを取ってみると、時代は違っていても子供が感じることに違いはなく、“普遍的なんだ”ということに気付いたんです。この普遍的なところをしっかり押さえながら魔法少女の物語に落とし込んでいけばオリジナルが作れると思い、マーケティングした情報に、スタッフがそれぞれ自分の子供時代のことを思い出しながら話し合い、キャラクターを作り込んでいきました。ですから、その“初心”について考えると、当時の子供たちだった10代後半から20代になっている世代に向けて、その子たちが今抱えている問題や悩みをおジャ魔女たちと一緒にどう解決していくか、そんなテーマになると思います」

 

——ということは、今度の映画ではおジャ魔女たちも大人になっているということですか?

「それは、まだ秘密なんです(笑)。でも映画のタイトルにすべてのヒントがあります。おジャ魔女たちってずっと“魔女見習い”と言われていたんです。魔女になる寸前までいったんだけど、魔女になるか、このまま人間でいるのかという選択を迫られて人間でいることを選んだんです。今回の映画のタイトルは『魔女見習いをさがして』ですが、“さがす”という日本語の意味を色々考えていただけると、映画の内容に繋がるかなと思います。もちろん物理的に“さがすこと”もありますが、記憶を辿るような、“自分の記憶の中をさがす”という意味もあるんです。例えば当時のアニメを改めて見返していただくと、新たな発見だったり、深く考えさせられることがあったりして、すごく普遍的な物語であることに気付いてもらえると思っています。ですので20周年記念イベントをこの福岡からスタートさせていただいて、テレビシリーズの上映も行なっています。皆さんも大人になって、しかも映画館で観ると全然感じるものが違ってくると思いますし、選りすぐりの作品を携えて各地をまわるつもりですので、当時を思い出していただいて一緒に“おジャ魔女たちをさがして”もらえたら嬉しいです。それにおジャ魔女たちが五頭身くらいだったこともあり、男の子にも人気のシリーズでしたので、男女問わず皆さんで楽しんで感動していただきたいですね」

 

 

PROFILE

関 弘美(せき ひろみ)

東映アニメーション株式会社営業企画本部プロデューサー。85年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社、87年の「レディレディ!!」でアシスタントプロデューサーに。93年の「GS美神」の途中から一本立ちし、「ママレード・ボーイ」「ご近所物語」「花より男子」などを手がける。99年にはオリジナル作品である「おジャ魔女どれみ」と「デジモンアドベンチャー」の両シリーズを同時に立ち上げ大ヒットさせる。

 

 

映画『魔女見習いをさがして』

監督:佐藤順一 鎌谷悠

脚本:栗山 緑

キャラクターデザイン・総作画監督:馬越嘉彦

作画監督:中村章子

制作:東映アニメーション

※2020年初夏公開予定

おジャ魔女どれみ20周年公式サイト

https://www.doremi-anniv.com/

 

Ⓒ東映・東映アニメーション


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