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フライング・ポストマン・プレス 福岡版

2019/04/04

“壁ドン”ブーム再び!「L♡DK」最新作の主演・上白石萌音を直撃!“壁ドンの向こう側”を観た気がします(笑)

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累計1000万部突破の大人気コミック「L♡DK」。2014年公開された実写映画からキャストを一新し、原作でも絶大な人気を誇る「玲苑編」をベースに同居する高校生の三角関係を描いている。本作で恋愛映画初主演を果たした上白石萌音を直撃。共演した杉野遥亮、横浜流星とのエピソードや、単なる“胸きゅん”映画にとどまらない、本作の本質と深層にある魅力を語ってくれた。

 

……恋愛映画初主演に挑戦するにあたって、どのような心境で取り組もうと考えられましたか?

「まず恋愛映画の真ん中に自分が立つって想像もしていませんでした!何が起きるか分からないのが人生ですけど、それ(恋愛映画のヒロイン)だけはないと思っていたので、最初にお話を頂いた時は驚きと戸惑いが大きかったです。それで病的なほど“可愛い”について考えました(笑)。可愛いってなんだろう?と思って色んな作品を観る時も“可愛い”を探すようになっていました。先日、撮影中の自分の日記を読み返してみたら“可愛くなる方法”とかを検索していて(笑)。自分のコンプレックスや自信がない部分をどうやって納得して、葵というキャラクターに昇華させるか、ずっと考えていましたね。「私がヒロインです」と自信を持ってカメラの前に立つことはできなかったけど、少しでも観る方が映画に集中できるようにヒロイン然としなきゃという気持ちで臨んでいました。今回、杉野さんとは30cm以上の身長差があったので、その差を使って色んな“きゅん”を生み出せたらと背伸びをいっぱいしたり、ちょこまか動いたりしていましたね。今まで映画に出る時に綺麗に可愛く撮ってもらいたいという意識は一回もなかったので、やはりキラキラ映画は画として美しさみたいなものが大事なんだなと改めて感じました。他の映画のヒロインだったらやらないような変顔もたくさんしていますが、そこはどう映ってもいいから映画が良くなればというスタンスも大事にしていました」

 

……実際に原作を読まれてみて、この作品をどのように捉えましたか?

「すべての女子に贈るラブレターみたいな印象でした。ページめくるたびに何かが起きる。とても見た目はキラキラ輝かしいけど、でもそこに描かれている登場人物が抱える問題が、将来の問題とかすごくリアルでシビアなので、そういうところにこの作品の魅力や支持される理由を感じました。映画でもちゃんとそういう影の部分が影として描かれているので、きゅんきゅんしながら知らず知らずのうちに将来を考えるような仕掛けに共感してもらえると思います。実際に原作者の渡辺あゆ先生に現場でお会いして一番思ったのが「先生が葵なんだ」ということなんです。もちろんご自身をモチーフにしている訳でないのですが、小柄な方で何に対しても純粋に喜んできゅんきゅんして「嬉しい!」とおっしゃっていて。だから先生がいらっしゃったら、ずっと先生を観察して「あ!今の動き可愛い!やってみよう」となりましたね」

 

……葵というキャラクターとどのように向き合っていこうと考えられましたか?

「最初はどうして私が葵なんだろう?という思いや自信のなさがあったのですが、撮影に入ると逆にその気持ちがすごく助けになったんです。葵はめちゃくちゃ人気がある学校のマドンナではなく、「なんでこいつが!?」という玲苑のセリフもあるように普通すぎて柊聖の彼女かな?と疑われるレベルでもない女の子であることが大前提で。だけど漫画ではめちゃくちゃ美少女だったので、私がそれに捉われ過ぎていたんです。でも台本をじっくり読んで監督の演出を受けることで、本当に平凡で目立たない子で自信もなく「お願い、誰も私を見ないで」というタイプだなと気付いたら「なんだ!私と一緒だ」と思えてきて。そこで初めて葵と結託できた気がしました(笑)。もし自信やあざとさ、思惑が生まれるとそれは葵ではなくなるので、最後まで自信がなくて良かったです」

 

……そこに正義感が加わったようなキャラクターでしたね。

「そうですね。燃え上がると止められない、常にゼロか100かのタイプですね。何か感情が生まれると濁りがなくて、その思いに突き進んじゃう。だからすごく切なくもあるし、可愛いくもあって、守ってあげたくなる女の子だと感じました」

 

……柊聖役の杉野遥亮さん、玲苑役の横浜流星さんとは、現場でどんな雰囲気でしたか?

「最初ふたりの仲が良いのは知っていたので心配していたんです。この映画が特殊なのは、柊聖とすでに付き合っているところから始まるので。だから余計に心配していましたが、杉野さんに会った瞬間「あ、大丈夫だ」と思いました。最近、よく思うのが「人は顔」なんです(笑)。イケメンのおふたりに対してだと語弊がある気がするけど、その人の性格って人相に表れるじゃないですか、笑い方や目線とか。それでおふたりの顔を初めて観た時にすごく安心したんです。このふたりとだったら、高い壁を乗り越えられるかもしれないって。その直感は実際に間違っていなくて、おふたりとも柔和な方で仲の良い空気の中に私を迎え入れてくださいました。だから撮影中はノーストレスで、今となっては何をしていたか覚えていないくらい自然体でいることができました。おふたりからすごく大切な宝物をいただいた気がしますし、今このキャンペーンも終わってほしくないくらい、すごく居心地が良いです」

 

……杉野さん、横浜さんの意外な一面はありましたか?

「杉野さんはど天然というかナナメ上を行き続ける方ですね(笑)。めちゃくちゃ頭が良いし、常に色んなことを考えていて。その考え過ぎた思考が自分の世界に繋がっていて、柊聖に近い感じです。でも柊聖は思いを口にしないけど、杉野さんは思っていることをストレートにどんどん言ってくれるんです。背も高くて一見クールに見えますけど、実は甘え上手だし、人と素敵に付き合う術を自然と持っているところが魅力です。天性の“愛され人たらし”ですね(笑)。横浜さんはものすごく気を使われる方で。でもそれが自然過ぎて最初は気付かなかったのですが、場の空気を読んで、今、自分がどうすべきなのかを察知して行動できる方です。相手の心を汲んで、さりげなく支えられる素敵な方でしたね。おふたりの性格だけ見ると合わない気がするけど、何か波長みたいなものが合っている良い関係性で、そういう友達がいて羨ましくなるほどでした」

 

……ちなみに役として柊聖と玲苑のどちらがタイプですか?

「けっこう省エネで生きていきたいタイプなので、柊聖の方が平和に暮らせそうだなと思うし、真っ直ぐでガツガツくる玲苑だとちょっと疲れそうな気がします(笑)。でも玲苑の本音でぶつかり合えるのも良いですよね…。今この瞬間の心の感じで求めているのは、穏やかさなので今日は柊聖です (笑)。でもその時々の気持ちで変わるし、ふたりとも人間として魅力的なので、映画を観た後は好みと気分ですごく議論を呼ぶと思います。実際に公開されて“どっち派問題”が勃発していると聞いて嬉しいことですね (笑)」

 

……“4分に一度の胸きゅん”というほどのラブストーリーですが、実際に完成された作品をご覧になっての感想は?

「もうどんどん席からずり落ちていくくらい恥ずかしくて観られなくて (笑)。いわゆる“胸きゅん”と言われる動作のオンパレードで、撮影中は想像がつきませんでしたが、完成した作品を観て、それだけでなくむしろそれがきっかけでその奥にすごく深い部分がある気がして。みんなが心に抱えている影だったり悩んでいる姿だったり、それぞれの人生の分岐点を丁寧に描いていて、それは監督のこの作品に込められた愛とリスペクトだと思いますし、私たちもその監督の言葉を信じてやってきたことが間違っていなかったことを実感しました。だから“壁ドンの向こう側”を観た気がします(笑)」

 

……andropの内澤崇仁さん(Vo&G)とご一緒に作られた主題歌「ハッピーエンド」はいかがでしたか?

「実は2年前からずっと思い続けていた曲で、以前、内澤さんに「ストーリーボード」という楽曲を提供していただいたことがあったのですが、それを制作するにあたって、内澤さんが何曲かデモ音源を作ってきてくださって、その中に今回の「ハッピーエンド」の原型になる曲もあったんです。それからこの曲の可愛さとかキャッチーさが忘れられなくて、ずっと聴いていたんです。そしてこの映画でご一緒していただけることが決まった時に「この曲しかない!」と私からお願いしたら、内澤さんも「僕もこの曲はいつか完成させたいと思っていた」とおっしゃってくださって。それから歌詞を今回の映画に合わせて書き下ろしてくださいました。今回の映画がなかったら、私のこの想いが成就することはなかったので本当に感謝しています。ちなみに撮影中、杉野さんと横浜さんが「ストーリーボード」が大好きだと言って、よく流してくれていたんです。その時にはまだ主題歌の話も決まっていなかったので、今思うと運命の伏線だった気がするし、改めてこの曲を愛おしく思えて、歌えていることを幸せに感じます。この曲は映画のその先を想起させてくれるような印象があるので、映画と一緒に好きになってもらえたら嬉しいです」

 

 

 

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公開を記念して行われたT・ジョイ博多の舞台挨拶に主人公のヒロイン葵役の上白石萌音、玲苑役の横浜流星が登壇し、会場から鳴り止まぬ黄色い歓声に包まれた。上白石は地元九州の観客を前に「皆さんのお顔を拝見しながら時間を過ごすと九州の温かさをすごく感じています。この春から頑張ろうという活力にこの作品がなれたら嬉しいです!」と願いを込め、最後に横浜から「ばり好いとおよ!」の言葉に、観客一同、絶叫の声が響き渡っていた。

 

 

 

 

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story

主人公・高校3年生の西森葵には、ある秘密があった。 それは「王子」と呼ばれる学校一のイケメン・久我山柊聖と交際し、 なおかつ同居していること! 出会いは最悪、だけど次第にお互いに惹かれはじめ両想いになった2人。 ますますココロとカラダの距離が縮まって行く同居生活だったが、 そんな2人の前に柊聖のいとこ・久我山玲苑が現れる。 葵のことを低スペック呼ばわりし2人の関係を認めず、 まさかの同居に割り込んでくることに…。大好きな彼氏と、美形だが口の悪いイヤなやつ。 イケメン2人との波乱だらけの3人同居がはじまった――!

 

『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』’19年/日/106分

監督:川村泰祐

原作:渡辺あゆ(『L・DK』講談社「別冊フレンド」刊) 

出演:上白石萌音、杉野遥亮、横浜流星、高月彩良、堀家一希・町田啓太

※3/21(木・祝)より絶賛公開中

 

Ⓒ「2019 L♡DK」製作委員会


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