エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス 福岡版

2019/02/26

『翔んで埼玉』で見せた、二階堂ふみの“挑戦”に迫る!

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強烈な“埼玉ディス”で衝撃を放ったコミック「翔んで埼玉」(未完)を、二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介ら超豪華キャストを迎え、禁断の完全実写映画化!『テルマエ・ロマエ』 シリーズや『のだめカンタービレ』シリーズで知られる<笑いと感動の名手・武内英樹監督>によって、原作の「埼玉が東京に虐げられる」ストーリーに“埼玉の対抗組織・千葉”や“高みの見物・神奈川”“秘境・群馬”、さらに茨城、 栃木など関東圏一帯を巻き込んだ大スペクタクルに昇華。公開直前に、主人公の壇ノ浦百美役の二階堂ふみが来福。壮大かつ大真面目に郷土愛と向き合う、愛と命衝と笑いのエンターテインメントに臨んだ心境を語ってもらった。

 

まず今回のオファーを受け、壇ノ浦百美役を「演じたい」と思われた理由をお聞かせください。

……最初は「女性に設定を変えて、どうでしょうか」とお話をいただいたのですが、今後男性役を演じる機会は中々ないだろうなと思いましたし、コメディというジャンルは自分にとってすごく課題にしていたので、挑戦にもなると感じて、男性役として臨みました。原作も読んでいたので、多くのコミックが実写化されている中で、一体どんな作品になるのかと思ったし、「ついにここまで来たか」という思いも最初ありました(笑)。でもすごく面白いものになるんじゃないかと思いました」

 

……男性役を演じるにあたって気を付けられた点は?

「魔夜先生の世界観が固まっているので、男性役だからどうこうというよりは、百美というキャラクターをどのように説得力を持って演じられるかが、重要だった気がします。それは見た目から作り込んでいった部分もありましたし、キャラクターデザインに柘植(伊佐夫)さんが入られて、色々とお話しさせていただきました。初日に麻実役のGACKTさんとお会いした時、その扮装している姿に説得力がありましたし、その場所にただ立っているだけで、周りの空気を全て自分のものにしてしまうGACKTさんを見て、「こういうことなんだな」と感じました。自分に戸惑いや迷いがあるとどうしても隙ができてお客さんに伝わってしまうなと。自分の中で魔夜先生の原作を実写化するということは非現実的なものだけど、ちゃんと実像として落とし込まないといけないと思えたので学びにもなりました」

 

……そのGACKTさんの佇まい、存在感は本作においても影響力が大きかったと思いますが、実際にご一緒してみて感じられたことは?

「GACKTさんご本人は、知的でジェントルマンな方ですが、でも実はすごく努力家で、最初からすべてを持っている訳ではなく、ご自身で作り上げてきたものがあるからこそのあの空気感だと、この現場で感じました。役とご自身のキャラクター性がマッチしている部分がたくさんありましたが、それはGACKTさんも細かい部分まで深く考えられて口調やしゃべり方、声の調子に変化を付けられて、それがすべて映画の中で効いているんです。真剣に演じているからこそ観ている人が面白いと思う部分に繋がるようなテクニカルな部分も含めて、見えないところでGACKTさんはすごく研究されていて、表現者として素晴らしいなと思いました」

 

……“埼玉ディス映画”という謳い文句で、非常に衝撃的ではありましたが、演じるにあたってはいかがでしたか?

「この原作を映画化するにあたって、決して埼玉を侮辱したり、けなしたりするために作った訳ではなくて、最後の裏切りというか逆転劇を活かすためには、前半部分の言葉が鋭ければ鋭いほどラストが痛快になってくる。それが原作の良さでもありますし、遠慮しないでやった方が後半に効いてくるという認識は、監督、スタッフ、キャスト一同あったと思います」

 

……真剣な演技だからこその笑いや面白さが増幅された印象はすごくあります。

「監督がコメディ映画を作る時に一番大切にされていることが、真剣であればあるほど笑いが生きるということでした。「笑わせてやろう」みたいな考えでやってしまうと、観ている方にバレて逆に面白みのないものになってしまうので、私たちも真剣に演じていて、「本当に面白いのかな…」って完成するまでは分からなかったのですが、出来上がった作品を観た時に監督はこの画が見えていたんだなと納得できました」

 

…監督の演出で無茶振りみたいなものはありましたか?

「ひとつ大きな無茶振りがありました(笑)。急に「踊ってほしい、『ラ・ラ・ランド』みたいに」とおっしゃって。曲も決まってなくて、たぶんその時に映画を観ていて踊らせたいと思ったのかなと。現場が騒ついた瞬間でした(笑)」

 

…<伝説パート>と<現実パート>の二重構造でしたが、<現実パート>があることで、<伝説パート>の合間に現実として客観視できるところも楽しめました。

「<現実パート>は一気にリアルに戻されるシーンでしたので、観ている方がより身近に感じる出来事としてご覧いただけるんじゃないかと思います」

 

……この作品を通して、東京と地方の関係性、都会と田舎と言われるもののご自身の価値観に変化はありましたか?

「正直、完成するまではここまで色んなことを考えさせられる映画になるとは思っていなかったんです(笑)。撮りながら「これは一体、どんな映画になるんだろう」と思っていましたが、私も沖縄という地方出身者として改めて自分のアイデンティティみたいなものを外の世界に出て気付くこともありましたし、もちろん自分が生まれ育った場所にプライドを持つことも大事だけど、それと同じくらい他者を認めたり、受け入れたりすることもすごく大切なことで、その両方があって、自分というものが確立されていくんだなと感じました」

 

……それでは最後に読者へメッセージをお願いします。

「キャッチフレーズにもあるように“今世紀最大の茶番劇”というのは過言ではないと思います(笑)。でもその先に誰もが思っている他人と自分を比べてしまうことや、違う場所の人を下に見てしまうことって、実は身近な問題で。だからこそ、こういうエンターテイメントから学べることや感じられることがたくさんあると思うので、ぜひ楽しんで観ていただけたらと思います」

 

 

 

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「日本埼玉化計画 in 福岡」と題し行われたイベントでは二階堂ふみ、GACKTのおふたりがキャナルシティ博多に!ここでしか聞けない本作のエピソードや裏話を大いに語り、本作でも登場する埼玉銘菓「草加せんべい」を来場者へ手配りするサービスにファンも大興奮。最後は「博多の方々にとっては全く興味のない埼玉の話かもしれませんが、関東ではこんな問題があるんだなと、なんとなく知っていただければと思っています。この映画は、日本の映画史上最大の茶番劇といっても過言ではありません(笑)。ぜひそれを笑っていただけると嬉しく思います。ぜひ劇場へ観に行ってください」とGACKTらしい愛のある言葉で締めくくった。

 

 

STORY

埼玉県の農道を、1台のワンボックスカーがある家族を乗せて、東京に向かって走っている。カーラジオからは、さいたまんぞうの「なぜか埼玉」に続き、DJが語る埼玉にまつわる都市伝説が流れ始める——。

 

——その昔、埼玉県民は東京都民からそれはそれはひどい迫害を受けていた。通行手形がないと東京に出入りすらできず、手形を持っていない者は見つかると強制送還されるため、埼玉県民は自分たちを解放してくれる救世主の出現を切に願っていた。

東京にある、超名門校・白鵬堂学院では、都知事の息子の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)が、埼玉県人を底辺とするヒエラルキーの頂点に、生徒会長として君臨していた。しかし、アメリカ帰りの転校生・麻実 麗(GACKT)の出現により、百美の運命は大きく狂い始める——。

 

『翔んで埼玉』’19年/日/107分

監督:武内英樹

原作:魔夜峰央「このマンガがすごい!comics翔んで埼玉」(宝島社)

出演:二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌/中尾彬/間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ、武田久美子、麿赤兒、竹中直人、京本政樹

大ヒット公開中!

http://www.tondesaitama.com/

 

Ⓒ2019 映画「翔んで埼玉」製作委員会

 


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