エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス 福岡版

2018/01/26

「新参者」シリーズ、ついに完結!鍵を握る舞台演出家・浅居博美を演じた松嶋菜々子が語る本作の魅力とは?

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阿部寛主演の「新参者」シリーズ最新作『祈りの幕が下りる時』がいよいよ公開。2010年4月に連続ドラマとしてスタートした東野圭吾原作の“泣けるミステリー”として話題となった本シリーズもついに完結。 「半沢直樹」、『私は貝になりたい』を手掛けた福澤克雄がメガホンを取り、重厚かつ緻密な演出で新たな風を吹かせる。物語の軸となり、事件の鍵を握る美しき舞台演出家・浅居博美を演じるのは、シリーズ初出演の松嶋菜々子。悲哀に満ちた濃密なヒューマンドラマが涙を誘う本作について、彼女に語ってもらった。

 

……今回のオファーが来た時のお気持ちを教えてください。

「テレビシリーズから拝見していてファンだったので光栄に思いましたし、台本を読んだとき、シリーズの良さが詰まっていたので、まさしく完結編にふさわしい内容だなと感じました。福澤監督が撮られるので、監督の魅力がプラスされることもあり、緊張というよりはワクワクした感覚で臨みました」

 

……福澤監督らしい演出など、アドバイスを受けたことはありますか?

「これまでに何作もご一緒させていただいていますが、あまり細かい打ち合わせをされない監督ですし、今回も同じように具体的な指示をいただいたことはなかったですね。だた、クライマックスで感情をどこまで表現するのかは「ドンとやってください!」というアドバイスをいただいたので、思い切りやらせていただきました」

 

……今作では、東京の橋や川のシーンが数多く出てきますが、撮影中大変だったことはありましたか?

「日本橋の橋洗いのシーンがあるのですが、実際の橋洗いの当日に撮っていて、ただその引きの画は前年に撮影していたそうです。入念な計算のもと1年がかりで撮影されているので、私自身はその場にいるだけで良かったのですが、スタッフの皆さんの入念な準備を含め大変なシーンだったと思います」

 

……今回は事件の鍵を握る舞台演出家の浅居博美として、ミステリアスな部分と、感情が揺れ動く演技が非常に素晴らしかったのですが、どのようにして役と向き合いましたか?

「どの役でもそうですが、どれだけその役を理解してあげて、味方になってあげられるかという視点に立つことを心掛けています。そういう見方をしていくと、想像し得ない役柄でも彼女の芯にある家族愛や家庭での問題や葛藤は、血の繋がりの中で抱える日常的なことだと思えるので。だからあまり深く考え過ぎずにそのまま演じさせていただいた感じです」

 

……実際に完成した作品をご覧になってどのように感じられましたか?

「公開前なので具体的なことは申し上げづらいのですが、一言で言うと“想像力は活字を超える”ということですね。それを作品で実現することは非常に難しいのですが、台本を読みながら涙し、想像をして涙し、さらに出来上がった作品は作り手の目線で一歩引いて観ても涙してしまうものでした。想像を超える映像に仕上がったのは、福澤監督のお力によるところが大きいと思います。」

 

……松嶋さんが特に印象に残っているシーンはありますか?

「浅居博美の部屋に加賀さん(阿部寛 )が訪れて対峙するシーンですね。色々な感情を持ってやりとりをする場面だったので演じていて楽しかったです。彼女がなぜ女優を目指し、その後なぜ舞台演出家になったのかも含め、その人生が抱える秘密が明かされていくと共に物語も急展開していく、「新参者」シリーズらしい人間ドラマが掘り下げられているので注目してほしいです」

 

……加賀恭一郎役の阿部さんとの共演はいかがでしたか?

「このシリーズを観ていた私としては、「加賀恭一郎に会えた」という印象でした (笑)。「あのスーツってずっと変わらないのかな…」みたいな視聴者目線を楽しんでいました。加賀のキュートでお茶目なコミカルな部分や、温かさや刑事としての熱い部分はどこからくるんだろうと考えた時に、もちろん台本にもあるけれど、それを自然に演じきる阿部さん自身の個性なのかなとも思いました。撮影中はあまりお話できなかったのですが、映画のキャンペーンでご一緒する中で、そういった阿部さんと加賀の魅力がリンクすることが多くて、それが存分に引き出されている作品だと感じましたし、だからこそ多くのファンに支えられて、こうして8年も続いているんだなと実感しました」

 

 

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STORY

都内のアパートから女性の絞殺死体が発見される。被害者は滋賀県在住の押谷道子。殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明となっていた。やがて捜査線上に浮かび上がったのは、美しき舞台演出家・浅居博美。しかし彼女には確かなアリバイがあり、捜査は進展しない。そんな中、加賀恭一郎は、現場の遺留品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見し、激しく動揺する。それは失踪した加賀の母に繋がっていることを意味し、事件は思わぬ方向に転がり始める…。

 

『祈りの幕が下りる時』’17年/日/119分

監督:福澤克雄 原作:東野圭吾「祈りの幕が下りる時」(講談社文庫)

出演:阿部寛、松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、伊藤蘭、小日向文世、山﨑努、他

※1/27(土)よりTOHOシネマズ天神・ソラリア館、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13、T・ジョイ博多、他にて公開

http://inorinomaku-movie.jp/

 

Ⓒ2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

 


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