エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス 福岡版

2018/01/26

宮地嶽神社を舞台に描く異色ムービー!主演の広瀬アリス、グ スーヨン監督が来福!

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夢も希望も未来もない、今の若い世代を象徴するような主人公の巫女を、広瀬アリスのイメージを覆す演技で注目を集める映画『巫女っちゃけん』。年に2回だけ現れる絶景「光の道」で有名な宮地嶽神社を舞台に、アルバイト巫女のしわすと口のきけない少年が出会い繰り広げられる史上初?の神社エンタテインメント。先行公開されている福岡に、メガホンを取ったグ スーヨン監督、そして主演の広瀬アリスが訪れ、撮影エピソードなどを語ってくれた。

 

……福岡は全国公開に先駆け、1/20より先行して封切りとなりましたね。

グ「もう1年半前になりますが、宮地嶽神社さん、福津市、そして福岡の方々には本当にお世話になりました。福岡で先行公開されドキドキしております」

 

……今作の企画意図はどういったところから始まりましたか?

グ「今まで3本とんがった風変わりの映画を撮ってきましたが、インターネットが発達して、色んな小さなニュースも取り上げられ、家族の問題とか誰が悪いという訳じゃないけど何か上手くいかない今の世の中の事情を目にするようになり、何となく解決方法はないのかなと考えるようなりました。特別なルールを作らなくても気持ちの問題で上手くやっていけないかな、という思いがある中で、日本の神社や神道が持っているモラルはピッタリくるなと注目し、私なりの願いも込めて企画しました」

 

……広瀬さんは主人公の巫女役のオファーがあった際に、どんな印象を持たれましたか?

広瀬「正直言うと、巫女さんは境内で枯葉を掃除しているイメージしかありませんでした(笑)。主人公のしわすは巫女でありながら乱暴だったり、常識も礼儀もなかったり特殊な女の子だったので、この神社の世界というものをコミカルにお伝えできるかなと思いました」

 

……実際にこの役を演じてみて、巫女のイメージは変わりましたか?

広瀬「役作りで宮地嶽神社に撮影の一週間くらい前に入って、所作を学んだり、実際に働いてらっしゃる巫女さんと同じ食事をしたりして、一緒に生活をしていたので、普段見られない部分も見せていただいて、礼儀作法を一から学ぶような感覚ですごく勉強になりました。巫女装束を自分で着ていたので、ちょうど着慣れた時にクランクインできたので、とても良い環境で撮影できました」

 

……そんな巫女のイメージも、そして広瀬さんのイメージもぶち壊すほどの役柄でしたね(笑)。

広瀬「そうですね、撮影が進むに連れ、だんだん私のお行儀も悪くなっていく気がしました (笑)」

 

……ただ今回はオーディションでしわす役を志願されたそうで。

広瀬「しわすを演じることで、まず自分のイメージを崩せるなと思いまして。グ監督から台本を1ページだけ渡されて、巫女役というのは分かっていたけど、巫女っぽいセリフが一切なくて(笑)。それが面白いなと思ったし、自分にもガサツな部分があったりしたので、これまでは“明るく元気な女の子”を演じることが多かった中で、この役を演じることでお芝居の幅が広かると感じてやりたいと思いました」

 

……特にこれまでにない演技で印象に残っていることは?

広瀬「ロッカーを蹴ったり、MEGUMIさんが演じる美和に「ババァ!」とか言いながらやりあったりとか(笑)。でもそういったシーンって今までなかったので、殻を破った瞬間というか、今までの自分にないシーンになっていると思います。特に巫女の格好でラーメンを食べている時の足は注目です(笑)」

 

……監督は広瀬さんのどういったところに魅力を感じられましたか?

グ「最初の舞台挨拶でも話しましたが、勘が鋭いんです。スポーツをやられていたからかもしれませんが、間というか、勘どころ良い。役者さんって色んな方がいて演技も様々ですが、僕はその数ある演技の中から「俺が思っているのはこれだ!」と言わないタイプの演出なんです。だから僕が予想していないところに落とし込んでくるお芝居、でもずれ過ぎてない。そんな演技ができる賢い女優さんだなと思いました。弱冠21歳でその落とし込む場所が分かる勘ってすごいなと。だから最初に、撮影がすごく楽だろうなぁと思いました(笑)。それは冗談ですが、その落とし込む場所が合わないと、すごく苦労するんです。それがまったくなかったのは珍しい現場でしたね」

 

……乱暴なセリフに加え、福岡の方言も見事でしたが、何か苦労されたことは?

広瀬「“ちかっぱ”とか言い慣れない言葉は最初難しかったです。でも何度も練習して自分の中に落とし込んでいきました。決めゼリフの「絶対バチ当たるけんね」はいつもより大きめの声で発散してました(笑)。ちなみに私のマネージャーさんが福岡出身だったので、方言の練習もそうですし、撮影中の休日にはマネージャーの実家にお邪魔してお昼ご飯をいただいたり、大濠公園でランニングしたりしていました」

 

……神社での撮影ということで制約などはありましたか?

グ「本当はあったんだと思います(笑)。でも、宮地嶽神社の方々が本当に協力的で、僕らの方が遠慮してしまうような神職以外は入られないような場所でも「いいよ」と快く受けていただいて。こんな神々が宿る地にカメラや照明を入れ、コードをひいて…みたいな撮影は前代未聞だと思います。逆にグ組はけっこう乱暴な人が多いんですけど、今回は意外に大人しかったですね(笑)。神社という場所もそうですが、先ほど話した日本文化のモラルの根底がここにあるような気がしました」

 

……宮地嶽神社の撮影で印象に残っていることはありますか?

グ「リリーさんが完成した作品を観て「画が綺麗だね」とおっしゃられていましたが、3キロメートルにも及ぶまっすぐな参道とか日本全国を見渡してもない風景だったので、8割ぐらいは宮地嶽神社で撮影することができました」

広瀬「撮影に入るまでは知りませんでしたが、行った時に圧倒されましたね。「光の道」もその絶景に感動していたのですが、撮影で毎日いるとだんだんホームみたいになってきて(笑)。去年の秋にお祭りに出させていただいた時は「ただいま!」という気持ちになりました」

 

 

 

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STORY

将来の夢もないまま就職活動中のしわす(広瀬アリス)は、父親(リリー・フランキー)が宮司を務める神社で巫女のアルバイトをしている。幼いころに家を出た母親(飯島直子)のことが心の傷になっている彼女は、何かと反抗ばかりしていた。ある日、神社で食べ物やさい銭が盗まれ、しわすが境内にいた5歳の健太(山口太幹)を捕まえるが…。

 

『巫女っちゃけん』’17年/日/98分

監督:グ スーヨン

出演:広瀬アリス、山口太幹、仁村紗和、山崎萌香、川津明日香、MEGUMI、飯島直子(特別出演)、リリー・フランキー

※福岡中洲大洋、他にて福岡先行公開中(2/3(土)より全国公開)

http://mikomovie.com/

©2017「巫女っちゃけん。」製作委員会

 


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