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2017/12/12

『8年越しの花嫁 奇跡の実話』W主演の佐藤健と土屋太鳳、瀬々敬久監督が思いを語る

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YouTubeの動画をきっかけに、数々のメディアで取り上げられ、海外にも拡散、書籍化もされたあるカップルの奇跡の実話を、佐藤健、土屋太鳳の豪華W主演で映画化。信じる力が生み出した最高の奇跡と究極の愛を描く感動ラブストリトーリー『8年越しの花嫁』がいよいよ来週公開。そのW主演のふたり、そしてメガホンを取った瀬々敬久監督が来福し、“奇跡の実話”に臨んだ心境や撮影エピソード、そして映画化への思いを語った。

 

…‥実話を基にした映画でW主演のオファーがあった時の感想と、尚志さんと麻衣さんにお会いして役作りにおいて心掛けたことを教えてください。

佐藤「オファーと共にドキュメンタリー映像を見て感動して、こんな人生が現実にあり得るんだと衝撃を受けました。この温かくて感動できる物語をたくさんの方に知ってもらいたい思いで、お受けしました。実際の尚志さんは映像で見た時とズレがなく、すごくブレない方でしたね。芯が強くて器が大きいところもあり、何より笑顔が印象的でしたので、それを心掛けました」

土屋「尚志さんが愛情を注ぎ続ける姿と、麻衣さんの生きようとする思いにとても感動しました。でも、ただの感動の物語というだけではなく、実際にお会いして麻衣さんとご家族がしっかり記録をとってらっしゃるので、それを拝見しながら自分に何ができるかなと考えました。一番は麻衣さんや、尚志さん、そしてそのご家族への尊敬の気持ちを持って撮影に臨むことが大事であることを意識して、クラインクインしました。麻衣さんはすごく女子力があって、可愛らしくて、でも豪快さもあって。麻衣さんもよく笑っていたので、その魅力的な部分はもちろん、おふたりの8年間を2時間という映画で表現するのは難しいけど、まずは最初の出会いのシーンを大事にしようと思って、佐藤さんとも常にコミュニケーションをとりながら演じました」

佐藤「ふたりでのシーンは、すべてにおいてかなり細かいところまで話し合いましたね」

土屋「まず最初の出会うシーンでも、そこでふたりが惹かれ合うことがちゃんと伝わらないと成立しなくなるので、言葉の一つひとつまで具体的にしっかりお話しさせていただきました。その中で佐藤さんにアドバイスをいただいて、自分が演じる麻衣さんに違和感なく、セリフっぽくならないように環境作りをしていただきました」

 

……本当に素敵なおふたりでしたし、佐藤さんが演じられた尚志さんの笑顔が新鮮で印象的でした。

佐藤「そこが今回、僕のテーマでもありました。実際に尚志さんの笑顔は印象的で、笑う芝居に苦手意識はありましたが、だからこそ乗り越えなきゃいけないなと思って。そういう意味でも印象に残ったと言っていただけると、すごく嬉しいです」

 

……8年間という途方もない時間の中で、待ち続ける演技は大変ではなかったですか?

佐藤「8年間というと長いですが、尚志さんにとっては、その一瞬、一瞬を大事に生きているだけなので、リハビリを支える中で、最初は何も起きないこともあるけど、徐々に回復に向かっていく日々で気付いていく8年間だったので、その瞬間、瞬間を大切に演じた感覚です」

 

……土屋さんは重い病気を発症し、昏睡状態となり、リハビリに励んでいくという、壮絶な闘病生活を演じられましたが、大変ではなかったですか?

「リハビリのシーンもそうですが、寝たきりの時は特殊メイクをしていたので、それがけっこう苦しくて。横になっているのでお水もあまり飲めないですし、少し脱水症状に陥ったり、貧血気味になったりしました。でも実際の病院で撮影させていただいていたので、すぐ近くに医師の方がいらっしゃったのは心強かったです。お母さん役の薬師丸ひろ子さんが手をさすってくれたり、佐藤さんが声を掛けてくれたり、普段から愛情って大事だなと思っていますが、手や声の温かさにより気付けた時間でした」

 

……監督が、おふたりの実話を描く上で気を付けられたことは?

瀬々「奇跡的な実話ではあるんですが、そこにいる人たちはごく普通の方々なんです。その中で、普通の生活の中にある小さな宝物を大切に描いていきたいと考えていたし、それが結果的におふたりのためになると思ったので、そこは丁寧に描きました」

 

……そんなふたりを演じた佐藤さん、土屋さんの印象はいかがでしたか?

瀬々「佐藤健さんは、これまでアクションのイメージが強くありますが、僕としてはインテリジェンスで知性的な方だと思いました。若手俳優の中では一番だと。物語を掴む嗅覚や、一瞬で全体を捉える感覚、その中で物事を考えていく力、今回で言えば、自分とは異なるタイプの尚志さんの役柄をも自分と折り合いをつけながら演じていく実力のある俳優さんです。土屋さんは逆に根性の人というか男前でしたね(笑)。でも、そういう精神的な強さがあるからこそ、これだけの女優さんになられたんだなと分かりました。彼女の芯の強い部分が、今回では麻衣さんとすごく近いものを感じて繋がりました。演じる中で二人の個性がもつ素の部分も当然出てきます。それがドキュメンタリー要素として活きていく映画でした。そういう瞬間の輝きを見ていると、突然起こる不幸の中で人はどうすべきかという時でも、普段の生活にある小さなキラメキみたいなものを大切にすることが必要なんだなと思わされました」

 

……その中で、どういったところに映画としてのエンターテイメント性を求めましたか?

瀬々「日常にある本当の話ではあるのですが、この物語を最初に知った時、まず彼のことだけを覚えていないことなんて本当にあるのかと驚かされましたし、事実は小説より奇なりとはよく言ったもので、逆にこれをフィクションとして企画したら、「そんなの嘘っぽいでしょ?」って言われそうなことが実話だからこそ成立する。そこが映画化する上で一番惹きつけられることでしたね。もちろん多少のフィクションは加えられていますが、それはこのふたりの関係性や家族との関わり方が変化していく様を描く上で、極力主観は入れずに僕ら撮影スタッフが寄り添うように撮りたいなと。だから、おふたりには自由に演じてもらって、その中で生まれてくるものを僕たちがすくい取るようにしました。その心情の変化を表現する上で、小豆島のシーンなど加えられていますけど、根底にあるこの実話の精神性や魂は汚さないことは、もちろん念頭に作っていきましたね」

 

 

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STORY

結婚を約束したカップル、尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)。結婚式を間近に控え幸せ絶頂だったある日、原因不明の病が突然麻衣を襲い、意識不明となってしまう。いつ目が覚めるかわからない状態に、麻衣の両親(薬師丸ひろ子、 杉本哲太)からは「もう麻衣のことは忘れてほしい」と言われるが、尚志は諦めず麻衣の側で回復を祈り続ける。長い年 月の末、ようやく麻衣は目を覚ますが、さらなる試練が二人を待ち受けていた。そして二人が結婚を約束してから8年、つい に最高の奇跡が訪れる―。

 

『8年越しの花嫁 奇跡の実話』’17年/日/119分

監督:瀬々敬久

原作:中原尚志・麻衣「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」(主婦の友社)

出演:佐藤健、土屋太鳳、薬師丸ひろ子、杉本哲太、北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、堀部圭亮、古舘寛治

※12/16(土)より全国公開

http://8nengoshi.jp/

 

Ⓒ2017 映画「8年越しの花嫁」製作委員会


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