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2017/11/24

丸山隆平(関ジャニ∞)単独初主演映画『泥棒役者』の西田征史監督にインタビュー!

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「とと姉ちゃん」などの脚本を手掛け、長編映画デビュー作『小野寺の弟・小野寺の姉』が大ヒットした西田征史監督、待望の第2 作目『泥棒役者』がついに公開。本作は2006年に西田監督が作・演出した舞台を自身が映画用にリライトしメガホンをとった完全オリジナルストーリー。丸山隆平(関ジャニ∞)を映画単独初主演に迎え、市村正親、ユースケ・サンタマリア、石橋杏奈、宮川大輔、高畑充希、片桐仁、峯村リエなど豪華キャスト陣が集結して贈る超喜劇エンターテインメント!来福した西田征史監督に本作への思いを訊いた。

 

 

……2006年に演出したご自身の舞台を映画化しようと思った理由をお聞かせください。

「2006年のこの舞台以降、色々なオファーをいただくきっかけになって、自分の人生が動き出した思い入れ深い作品でしたし評判も良かったので、いずれ再演などできれば良いなと思っていましたが。その後『小野寺の弟・小野寺の姉』という映画を撮って次回作のオファーをいただいた時、幾つか考える中でこの舞台を映像にしたらどうだろうというアイデアがふと浮かんで。ただ舞台は一幕劇として笑いを前面に押し出していますけど、それぞれのキャラクターに今伝えたいメッセージを織り交ぜたて提案して映画化に至りました」

 

……映画化するにあたって、笑いの間について特に気を付けられたことは?

「笑いは“間”で決まってしまう部分もあるじゃないですか。ですので現場で作る間と、編集で作る間の両方を意識して使い分けました。あと役者さんのノリを殺さないように、アドリブがやりにくい中で、生き生きとしたお芝居を引き出せるような演出を心掛けていました」

 

……丸山隆平さんは単独としては映画初主演ですが、彼を起用しようとした理由を教えてください。

「以前、舞台でご一緒した時以来、「いいな」と思っていたので声をかけさせてもらいましたが、改めて思ったのは自然体をそのまま芝居に生かせるという魅力と、俳優として「こんな俺を見てくれ」みたいなものがなくて、あくまで“作品を観せるための役者”という考えなんですね。丸山さんが演じた<はじめ>として、やり過ぎず、引っ込み過ぎないスタンスをずっと模索してくれていたことが作品としてとても有り難いですし、他のキャストの方にも言えることですが、皆でバトンを繋いで行ってテーマに持っていく感じで作ることができたので本当に幸せでした」

 

……一幕劇が軸となる物語の中で、宮川大輔さんが演じられた泥棒・則男の存在が、作品にメリハリを付けるエッセンスになったと感じましたが。

「舞台版でも役としては存在するのですが、ただ仲の良い泥棒仲間というだけなので、“怖い”ポジションではないんです。それを映画として作り変えるにあたって半分くらい変えているのですが、その一つが則男のキャラクター性の変化です。今回20分に1回の展開を持たせようと思ったので、則男と言う存在がいることで時々現実に引き戻されるような、メリハリを付けるようなポジションとして映画版は意識して立てていきました」

 

……そのような演技指導をされた訳ですね?

「そうですね、その役割を最初にお話しして。大輔さんは面白いことをやってもらえば、いくらでもできる人ですけど、それを今回は封印してもらって大輔さんが持つ凶暴さや怖さは映画をピリッと引き締めるので、皆が笑った後、引き戻すポジションを意識してほしいことをお伝えして理解してもらいました。ただ皆さんが笑いをとって帰って行かれるので、大輔さん的には夜寝ている時に夢で見たようで「俺もちょっと面白いことがした方が良いんじゃないか」と思ったそうなんですが、映画上はそれをぐっと我慢してくださいましたね(笑)。でも僕が演出を付けた以上の迫力があって、「言葉よりも先に手が出る。本当に殴るんじゃないか」と思わせるような殺気だった緊張感があるお芝居で、そのリアリティが存在の危うさを強めてくれました」

 

……舞台版と大きく変えられたのは、なぜですか?

「舞台版の泥棒役は片桐仁さんでしたが、泥棒という役名で名前もないんです。彼がなぜ泥棒になったのか、なども描かれていなんです。あくまで彼は皆に振り回されつつ、何となく皆を幸せにしていくポジションでしたが、今回はその泥棒を主役にして彼の人生を掘り下げた時に、なぜ泥棒になったのか、どうして家に忍び込むのか、その先どこに向かうのかみたいな理由を作っていきました。舞台は観る側に委ねますが、設定やカット割り、編集など映像だからこそできることを今回取り入れました」

 

……冒頭に「今伝えたいメッセージ」とありましたが、具体的にはどういったことでしょうか?

「色々ありますが、挫折や後悔に対しての向き合い方。それでも明日はやってくる訳で、逃げるのか?向き合うのか?…とか、そういうことを40年生きてきて、今だからこそ感じることもあったので書いてみました。作品の中で「君も頑張れよ、人生の続編」というセリフがありまして、それは自分がどうしても書きたかったひとつで、僕も40歳を過ぎて人生の折り返し地点にいるような思いがある中で、40歳でも50歳でもその先がある訳で、人生のピークはまだまだこの先にあるかもしれないというメッセージを自分自身に向けたものでもあります。その思いが、誰かの背中を少しでも押すことができたらと嬉しいですね」

 

……主演の丸山さんとは作品が完成してどんなお話をされていますか?

「丸山君とはいつも飲んでいて、最近は宣伝周りでずっと一緒にいましたが、お互い“運命共同体”でいます(笑)。彼も主演として大事なポジションにいますし、僕にとっても大きな転機になりうる作品ですので。でも丸山君も「胸を張ってお勧めできるし、本当に観てほしい作品」と話していましたし、僕も今自分が見てもらいたい作品が作れたと思うので、これが評価されたら嬉しいです」

 

 

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STORY

忍び込んだ豪邸で次々と別人に間違えられる【元・泥棒】。正体を隠すために何役も演じるハメになった彼は、周囲の人間を巻き込み、思わぬ展開へ進んでいく。

 

『泥棒役者』’17年/日/114分

監督・脚本:西田征史

出演:丸山隆平、市村正親、石橋杏奈、宮川大輔、片桐仁、高畑充希、峯村リエ、ユースケ・サンタマリア

※T・ジョイ博多、他にて公開中

http://dorobou-yakusha.jp/

Ⓒ2017「泥棒役者」製作委員会

 


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