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フライング・ポストマン・プレス 福岡版

2017/09/24

福岡出身・高杉真宙主演映画『逆光の頃』KBCシネマ限定上映!

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(C)タナカタツキ/講談社・2017 東映ビデオ/マイケルギオン

 

 

 「コップのフチ子」で一躍時の人となった漫画家・クリエイターのタナカカツキによる処女作(講談社「モーニングKC」所載・太田出版より復刻版刊行)を主演に福岡出身・高杉真宙を迎え実写映画化。少ないト書きに少ないセリフに加え、俳句や詩の世界でよく言われる“行間の美”が、叙情的な世界観を生み出し、連載開始から30年近く経た今でも根強い人気を誇る、知る人ぞ知る名作は、まさに映像化不可能ともいえる原作。

 それに挑むのは、大学時代に初めて原作に触れて以来、映像化を切望していた小林啓一監督。長編デビュー作『ももいろそらを』がサンダンス映画祭をはじめ、国内外の映画祭で話題を呼び、続く『ぼんとリンちゃん』では第55回日本映画監督協会新人賞を受賞するなど、“今、世界でもっとも新作が期待される俊英”が、原作から3つのエピソード(「僕は歪んだ瓦の上で」「銀河系星電気」「金の糸」)を抽出し、さらにオリジナル・エピソードも追加。異例ともいえる長期に渡るオール京都ロケを敢行し、花街の上七軒、鴨川を渡る四条大橋、五山送り火(大文字焼き)といった、おなじみの風景のほか、なかなか許可が下りない寺院やライヴハウス、路地裏など、初めて見るリアルな京都も切り取る。さらに、アニメーションを駆使するなど、大胆な演出によって、原作の世界観を忠実に再現している。

 京都生まれ、京都育ちの17歳、赤田孝豊。高校2年生である彼は、思春期ならではの同級生との別れや喧嘩、そして幼馴染の少女との初恋を経験する。日常と非日常、夢と現実――古都・京都の街並みを背景に、双方の世界を行き来する一人の少年のゆらめきときらめきが、鮮やかに紡ぎ出されていく。

 主人公・孝豊を演じるのは、小林監督の前作『ぼんとリンちゃん』で注目を浴び、17年には『PとJK』『散歩する侵略者』などの出演作が相次いで公開される高杉真宙。また、幼馴染・みことを演じるのは、『サバイバルファミリー』『陽だまりの彼女』のほか、17年10月から放送のNHK朝ドラ「わろてんか」でもヒロインを務める、葵わかな。そのほか、『ソロモンの偽証』『ちはやふる』の清水尋也、『14の夜』『きょうのキラ君』の金子大地ら、今後ブレイク必至の若手俳優が顔を揃えるほか、佐津川愛美や田中壮太郎ら実力派俳優が脇を固める。そして、小林監督作ではおなじみ、桃月庵白酒の登場シーンも見逃せない。

 どこか懐かしくもあり、どこか新しい、そんな青春映画の枠にとらわれない、観る者の心に深く刻まれる珠玉の名作がここに誕生した――。

 

 

『逆光の頃』’17年/日/66分(PG12)

原作:タナカカツキ「逆光の頃」(講談社『モーニングKC』所載)

監督・脚本・撮影:小林啓一

出演:高杉真宙、葵わかな、清水尋也、他

※KBCシネマ1・2にて9/23(土)・24(日)限定上映中

http://gyakko.com/


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