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フライング・ポストマン・プレス 福岡版

2017/08/28

映画『きみの声をとどけたい』の声優ユニットNOW ON AIRが来福

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『時をかける少女』、『ちはやふる』のマッドハウスが贈る劇場用オリジナル長編アニメ最新作『きみの声をとどけたい』が、いよいよ今週末より公開。湘南を舞台に、それぞれ悩みを抱える女子高生たちの友情、葛藤、そして夢を描き、彼女たちの“声”が小さな“キセキ”の起こす青春ストーリー。昨年開催された「キミコエ・オーディション」に合格し、本作のメインキャストとして本格的な声優デビューを果たすユニット「NOW ON AIR」の6人が来福。フレッシュな魅力と個性溢れるメンバーのコメントに注目。

 

……実際に完成された作品を観てどのような感想を持たれましたか?また、初めての声優で苦労されたことは?

片平「小学校の頃から声優になりたかったので、嬉しかったです。映像も音もすごくきれいでした。私は走るシーンが多かったので、その時の息遣いやセリフは、現場で学ぶことが多かったです。それとなぎさちゃんはストーリーを動かす存在なので、最初は私にできるかどうか不安でしたけど、ブースに入ったら集中して、「私が周りをかき回していこう!」という気持ちで臨みました」

田中「ドキドキしながら観ましたが、最初こそ自分の演技も気になったけど、終盤へと進むにつれ収録をしたので内容も知っているはずなのに、こみ上げてくるものがあって涙しました。私が演じたかえでは、自分が思っていることを素直に言ってしまうタイプですが、私はそれが苦手なので、彼女が持つ言葉の強さをどう表現できるか苦労したけど、自分の持つ強さを意識して臨みました」

岩淵「自分の声と映像と音が一緒になると、こんなにも素敵で迫力のあるものになるんだと感動しました。自分の演技には不安要素もあったけど、きれいな映像やぴったり合った音楽を聴いていると、素直に感情移入できました。雫は、いつもニコニコしていて何でも楽しそうにこなす子ですが、私はブースに入るとどうしても緊張してしまうので、その中で雫のように何事も楽しめる声やセリフをしっかり心に留めることを意識しました」

飯野「作品を観た感想は、自分がアフレコしている時にはなかった細かい色や音楽が合わさると、創造以上のものになるんだという驚きがありましたし、たくさんの方々の手間と愛情がこもっていることを知って、こんな素敵な作品がデビュー作になって幸せだなと感じました。苦労した点は、夕は言葉遣いや彼女のバックグランドが日常にはいないようなお嬢様だったので、その先入観で演じていたところ、音響監督さんからのアドバイスをいただいて。彼女自身には悪意がなく、素直なんだけど周囲の受け止め方で少しこじれていくだけなので、その優しくてまっすぐなところをご覧いただいた方が感じて、夕のことを好きになってもらえることを意識しました」

神戸「私が演じた中原あやめちゃんがメガネを上げる時や指をさす時に、面白い効果音が付いていたりして、声をあてた時よりも彼女がもっと魅力的になっているなと感じました。あやめちゃんはすごくテンションが高く、現実的にはあまりいないキャラクターだったので、その突き抜けた演技を初めてのアフレコでやることは難しかったですけど、「周りを驚かせるぞ」という気持ちを持って演じていました」

鈴木「初めて観た時は、冒頭のシーンから色彩がきれいで実際にロケ地に行ったことを思い出したし、BGMも美しくて本当に感動しました。乙葉ちゃんは音楽好きのアーティスティックなちょっと変わった女の子だったので、それを意識しすぎて、最初の頃は女神様のお告げみたいなセリフになっていたので、キャラクター性をつかむことに苦労しました。でも私自身、音楽系の学校に通っていたので、ピアノを弾いたり、歌をうたったりするシーンが多くて嬉しかったし、楽しめました」

 

……本作は“声”をテーマに描かれていますが、ご自身では“声の力”をどのように受け止めましたか?また、メールやSNSが全盛期の現代において、言葉やラジオを通じて届けるこの作品にはどんなメッセージが込められていると思いますか?

片平「声は色んな意味を持っていると思います。例えば文字で「嫌い」って伝えてもどれくらい嫌いか分からないけど、言葉だと「好きだけど嫌い」みたいなニュアンスに聞えることもある。だから言葉を口に出すことは隠していても気付いてもらって相手に届くんだと思っていて。この作品でも、口に出してみないと叶わないことがあるという言葉の力を教えてもらえる作品です」

田中「私たち6人が演じた女子高生が、言葉の力で紫音を助けたように、癒したりすることもあれば、傷つけたりもする。だから言葉には責任を持つ必要があると思います。高校生の時って口にしたら取り消せないって思いこんでしまいがちですが、意外と言葉にしたほうが、そこまで相手が悩んでなかったりすることもあるので、声にする勇気を与えてくれる作品だなと思います」

岩淵「声は人と人を繋ぐものだと思っていて、文字で見る言葉と、声にした言葉で感じられるものには違いがあるし、人と人が初めて会った時でも声で始まって第一印象が分かってくるので、声はその人となりを知ることができるものだと思います。この作品では、思っていることを口にするのは怖いけど、それを乗り越えて声にした時に何が待っているのか、その先にある奇跡みたいなものが描かれているので、ぜひご覧いただいて勇気をもらって自分の壁を超えてほしいです」

飯野「私は小さい頃、口が悪くて親や友達とケンカすること多くて(笑)。ある日、母親とケンカした後に、「美紗子の言葉がナイフのように刺さったけど、それを治せるも美紗子だけだよ」という手紙をもらって。幼心にこんなにも言葉って人を悲しい気持ちにさせるんだと実感すると同時に、私の声で他人を嬉しい気持ちにすることもできるんだと気付いたんです。だから言葉は単なる情報伝達の手段ではなく、言葉に色や体温を付けられるものが声なのかなと思います。それが、“コトダマ”として見えるのが、この作品の見どころです。うまく言葉にできない部分が映像として現れるから、ファンタジーではあるけれど、きっと誰もが信じていることに答えをもらえるような安心感と、もう一歩踏み出す力を与えてくれる映画です」

神戸「この作品でも紫音ちゃんの“コトダマ”は紫色だったように、声はその人自身を表すものだと思っていて。声は一人ひとり違いますし、考えや思いも見え隠れする。それぞれに違う声だからこそ、相手に届くものも変わることもあるので、自分自身の声や言葉の力について考え直す機会を与えてくれる作品です」

鈴木「声はコミュニケーションにおいて、最も本当の気持ちが伝わりやすいものなのかなと思います。文字だけでは伝わらないものが声にはあって、その分エネルギーが必要ではあるけど、だからこそ思いが相手に伝わるのかなと、この作品を観て改めて実感しました」

 

 

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舞台挨拶では歌声も披露!

 

 

 

 

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STORY

海辺の町、日ノ坂町に暮らす高校生の行合なぎさ。幼い頃に祖母からきいた「コトダマ」-言葉には魂が宿るという話を、ある出来事により信じていた。ある日、使われていない喫茶店アクアマリンに入り込んでしまい、その一角にあったのはミニFMステーションの設備で、出来心からDJの真似事をしてしまうなぎさ。ほんの遊び心だったが、偶然にもなぎさの“声”は放送されていたのだった…。

 

『きみの声をとどけたい』’17年/日/94分

監督:伊藤尚往

出演:片平美那、田中有紀、岩淵桃音、飯野美紗子、神戸光歩、鈴木陽斗実/三森すずこ/梶裕貴、鈴木達央、野沢雅子

※T・ジョイ博多、T・ジョイリバーウォーク北九州、ユナイテッド・シネマトリアス久山、ユナイテッド・シネマなかま16、他にて順次公開

http://kimikoe.com/movie/

 

Ⓒ2017「きみの声をとどけたい」製作委員会


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