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フライング・ポストマン・プレス 福岡版

2017/03/04

映画『國士参上!! ~昭和最強高校伝~』3/4(土)~3/10(金)福岡中洲大洋にて上映!

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東京を震撼させた不良高校生の大抗争――不可能と言われた伝説的実話をここに映画化。どこの高校にも不良少年がいた1970年代の実話をもとにライバル校である世田谷の皇士館と十条の高麗学園の大抗争を描く、話題沸騰の青春活劇が福岡でも上映中!

公開前日に来福した主演の高木万平さん・高木心平さん、本作でメガホンを取った高瀬将嗣監督にインタビュー!

 

 

――この時代を知らない世代なのでフィクションのような世界でしたが、喧嘩のシーンはカッコ良いし、コミカルな部分も多く、それぞれのキャラクターにユーモアがあり楽しく拝見させて頂きました。まず、監督にお聞きしたいのですが、なぜ今この時代の高校生たちを描こうと思ったのですか?

高瀬「井筒監督の『パッチギ!』という非常に優れた痛快活劇でなおかつメッセージ性のある、在日の高校生の生活をテーマに色々な問題を掘り下げている映画の中で私の母校の国士館高校が国土館(こくどかん)高校として登場するんですけれど、それが面白いぐらいケチョンケチョンにやられるんです。そして、なおかつ悪辣に描かれているんです。卒業生としては必ずしも影の部分ではなく、光の部分もあるんだぞという名誉回復をしたくて。世の中全てそうなんですが、巨人があれば阪神がある、源氏がいれば平家がいる…そういうところで西部劇で言うところのインディアンにも言い分があるぞという映画が作りたいと思い企画をしたことが始まりです」

 

――今回は双子の役ではなく一人をお2人で演じていますが、初めてこの作品出演のお話がきたときはどう思いましたか?

万平「監督とご一緒させもらうのは2回目なんです。まずこの話がきたときには背筋が伸びるというか、気合いを入れてやりきりたいなと思いました。今回共演させて頂いた津川雅彦さんも過去の作品でご一緒しましたし、自分が成長した姿を見せたいなという想いが同時に沸いてきましたね」

心平「僕たちも双子の役をたくさんやらせて頂きましたが、今回のように2人で1人の役を演じることはなかったんです。僕たちの中でも斬新で、新しくチャレンジできるなと思いましたし、万平が言ったように監督ともご一緒させて頂くのは2回目なのでこの斬新なスタイルで成長した部分を見せたいという話を2人でしました。新しいことにチャレンジする不安はありましたが、その分期待も大きいので、それを監督にぶつけて良い演技になればいいなという気持ちで臨みました」

 

――お2人の過去の出演作品を見てもあまり今回の役柄のような“つっぱり”のイメージはありませんが、オファーに至ったのはどのような理由からなのでしょうか?

高瀬「彼らと初めて仕事をしたのは劇画原作の『疾風虹丸組』という作品でした。その時に2人共とても感情回路ができていて、役柄をしっかり演じていたんです。端的に言えば“ギャップがある”。普段は決して不良少年のような雰囲気は微塵もないけれど、役に入ったときには全く違う人物として表現できると期待をしていました。この企画を脚本におこすにあたって初めからこの2人でいくというイメージはあったので、ある部分は当て書きをしています。中学から高校に至る、少年から青年になる多感な時期の成長を描くには双子の特性を活かして、中学時代を演じる心平くんから高校時代の万平くんにブリッジする、中学時代の不良少年ながらもチャーミングであって、高校に入ってすぐは暗中模索しながらも成長していき、最終的には一方の“國士”として昇華していく姿が2人によって描けたと手応えを感じています」

 

――1970年代を描く際、監督の視点、役者としての視点でそれぞれ難しかったことはありましたか?

万平「僕たちが生きてきた時代の不良とは見た目の違いはもちろん、背負うものや仲間との絆など気持ちの部分が大きく違うので、学生の時代にこんなアツい気持ちが持てるなんてと、演じていて羨ましくもありました。自分が生きてきた中でこの時代の不良たちを演じるにあたって想像力を常に大事にして、“小川錦市”を楽しみながら演じていました。あとは、先輩に硫黄の臭いをかがせないために、マッチを後ろで擦ってタバコに火をつけるシーンがあるんですが、監督はやっぱり一発で火がつくけど、僕や脇さんはできなくて、そういったNGはありました()

心平「やっぱりこの年齢で中学生を演じるということは考えましたね。次に高校生を演じる万平に繋がなければいけないので、中学生ならではのエネルギーを表現する難しさは考えながらカメラの前に立っていました。万平への良い流れも作らなければいけないというプレッシャーもありましたね」

高瀬「極力21世紀に見えないようにすることです。この映画には車が走っているシーンが1つもないんです。なぜかと言うと今の車は全てドアミラーなんです。昭和50年代から考えると未来の車になってしまうんです。そして、同じようにコンビニや当時なかったチェーン店などが必ずあるので、商店街も映すことができなかったんです。実は恥ずかしいことを1つ挙げると、電車のデザインは当時からモデルチェンジしていないものが今でも走っているのでよかったんですが、俯瞰で上から下を走っている電車を撮影しているシーンがあって、後で大変なことに気付いたんですが、屋根にクーラーがついているんです。同級生に指摘されて気付きました。当時、電車にクーラーはついていなくて、扇風機が上についているだけだったんですよ。でも、今のところあまりその部分を責められてはいないので良かったと思っています()。そういう部分がやはり苦労しましたね」

 

――駅のシーンでは錦市は2回も階段から落とされていますし、当時の人は身体が丈夫だなと思いました。

万平「そうなんですよ!」

高瀬「人ってなかなか死なないんですよ()

 

――現代の子では耐えられないと思います()

高瀬「階段の上から落とされることは当時頻繁にあったんですよ。僕ではないけどホームに落とされて電車が入ってきたこともありました。これは死んじゃったと思ったけど、上手く電車とホームの間に入って“痛ってぇ~”って言いながらホームに這い上がってきてそこから試合再開ですよ」

全員「え~!!」

心平「今日はもう止めておこうとはならないんですね()

 

――不良たちを演じる俳優の方たちの髪型は監督自らでやられていたそうですね。

高瀬「そうなんです。この当時の髪型は今の世代のメイクさんには難しくて、私がセットした方が早かったので皇士館や高麗学園の学生の髪はセットしました。40年ぶりぐらいに僕もやったので、初めは時間がかかったんですが、撮影がアップする時期には熟練してきて13分ぐらいでできましたよ()

 

――出演されている俳優の方たちもお2人と同年代、さらに上の世代が多いですが、この時代の不良高校生を演じているのに全く違和感がないですよね。

万平「平均年齢が高いですよね()

高瀬「当時の写真を見てもらうと分かるけど、15歳ぐらいでも現代のおじさんぐらいにフケてるんですよ()

心平「役作りの際に監督のご自宅で写真を見せて頂いたんですが、すごかったですよ。本当に高校生かと思うぐらい迫力があって、今の高校生とは全然違いました」

万平「パーマかけて外ハネとかじゃないですからね()

 

――今の時代の若者が映画を観るときにはどんなところに注目してもらいたいですか?

心平「この時代に生きている人たちって当時の写真を見ただけでもエネルギーが伝わるように、忘れている男の中にあるアツいもの、男って本来こんなに強いものなんだっていうのを受け取って欲しいですね」

万平「こんな時代が実際にあったんだって知るきっかけには絶対になるよね」

 

――お2人が高校生のときはどんな学生でしたか?

心平「僕は車が好きでその関係のことを勉強していました。アルバイトもしていましたし、本当に普通の高校生でした」

万平「僕は対照的に、友達も多く学校の帰りにみんなでカラオケに行ったりしてましたね。心平は誘っても来ないんですよ」

心平「帰ってすぐ勉強したかったんです」

万平「だからすごく比べられてましたよ。“心平は点数が良いのになんで万平は悪いの?”って言われて、お小遣いあげるからちょっとやってみなさいって言われて勉強したら、心平の成績を抜いたんですよ()。あとはモテなかったです」

 

――え~!?

心平「そう言われるけど本当で、僕は高校3年間で女子と話したのは1回だけです。しゃべったのが1回だけだから覚えてるけど“●●君いる?”って聞かれた質問に“いない”って答えた1回だけなんです()

万平「本当にそうなんです。僕は心平よりは話していましたけど、全然モテませんでしたよ」

 

――これから映画を観る人たちにメッセージをお願いします。

高瀬「昭和50年代を舞台に描いた青春アクションです。色んなメッセージはともかく、後味の良い映画作りを目指しました。ご覧になった方はどうか肩の力を抜いて“面白かったね”というカタルシスを味わって頂けたらそれだけで嬉しいです」

心平「撮影が終わって1年ぐらい経ちますが、今こうやってみなさんに作品を届けることができて感謝しています。時間が限られている中、10日ほどで撮影した作品で、アクションシーンや大変なことも多かったですが、役者一人一人が楽しそうに役にぶつかり合ってできた作品なので、何か一つでも伝わって、また明日から頑張ろうと思ってもらえたら嬉しいです」

万平「僕にとってこの作品は役者としても男としても成長させてくれた作品です。監督を役者はもちろんスタッフさんみんなが信頼して魂を込めて一つになって作った作品なので、たくさんの人に観てもらいたいと思います」

 

 

 

 

STORY

1970年代。当時はどこの高校にも不良少年が跋扈し、勢力争いでシノギを削っていた。他を大きく引き離してその頂点に立っていたのは…源氏と平家、信玄と謙信、巨人と阪神に匹敵するライバル校と謳われた、世田谷の皇士舘と十条の高麗学園だった。実話をもとに両校の大抗争を描く、話題沸騰の痛快青春活劇!

 

 

映画『國士参上!! ~昭和最強高校伝~』

監督:高瀬将嗣

出演:高木万平/高木心平、山根和馬、脇知弘、中村誠治郎、辻本祐樹、宅麻伸、津川雅彦、ほか

3/4()3/10()福岡中洲大洋にて上映

http://www.takase-dojo.com/news.html

 

 


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