エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス

POSTMAN x POSTMAN (ポストマン × ポストマン)

“仲良しのあの人”や“憧れのあの人”に手紙を届ける人気リレー連載『POSTMAN×POSTMAN』。昭和を代表する偉大なマンガ家・赤塚不二夫を父に持つ赤塚りえ子が次に手紙を書いたのは、音楽家の大友良英。

手紙を書いた人
赤塚りえ子
手紙を受け取った人
大友良英
プロフィール
赤塚りえ子(あかつか りえこ)
’65年、東京都新宿生まれ。マンガ家・赤塚不二夫の長女。現代美術家であり、現フジオ・プロダクションの社長。著書に『バカボンのパパよりバカなパパ』(幻冬社文庫)がある。

手紙を拡大

手紙を拡大

▼大友良英からの返信
赤塚りえ子さま

お手紙うれしいです。
うれし過ぎて悶絶してます。
初めて連絡をいただいた時も、昨年の『フジオ音頭』や『バカボンのパパよりバカなパパ』の
劇伴をやった時もうれしくて悶絶してましたが、
それを超えるくらいうれしいです。

「今の日本には赤塚不二夫が足りない」。
震災直後、心の底から出てきたのがこの言葉のおかげでりえ子さんとお会いすることができました。
でも同時に、今に至るまで赤塚不二夫、やっぱり世の中に足りなさ過ぎると思うんです。
それも日本だけじゃなく世界に。
中東の人も、中国の人も、欧米の人にも赤塚不二夫が不足しているんじゃないかと切実に思う次第。
あ、いけね、なんか大げさになってきた。

そんな話はともかく、今年の夏も福島、札幌、東京で「フジオ音頭」やります。
りえ子さんがいたからこそ生まれた音頭です。
めちゃくちゃでアナーキーで誰でも参加できて、
反対も賛成もなくみんなで笑って踊れる盆踊り。
ぜひぜひどこかに踊りに来てくださ~い。

大友良英
―大友さんとの出会いを教えてください。
「私の本の解説を書いていただいた時にメールでご挨拶しましたが、実際に大友さんにお目にかかったのは、2018年。私の本のドラマ音楽の打ち合わせで、フジオ・プロに来社された時です。でも、すべては大友さんの“今の日本には赤塚不二夫が足りない!”のひと言が始まりです」
―赤塚さんにとって大友さんはどんな存在ですか?
「かたいちぎりのイボ兄妹」
―大友さんの印象を教えてください。
「大友さんはその場の空気をやわらかくしてみんなをリラックスさせて笑顔にしちゃう方だなと思いました。包み込むようなあたたかな雰囲気の中に誰もが引き込まれ、一緒に楽しく仕事ができる環境を自然に作っちゃう方。その中で最高のものを作り上げる。レコーディングの時にもそう思いました」
―大友さんを表現するならどんな言葉が思い浮かびますか?
「寛容。包容力。破壊+創造+刺激。Groovy。推進力。求心力。持続力。強さ。多才。ギャグセンス!!」
―お付き合いの中で印象に残っている出来事、言葉はありますか?
「2018年の夏に、恵比寿ガーデンプレイスで開催した「フジオロック」のバカ盆踊り二日目。『フジオ音頭』の終わりの方で、「さんせいのはんたい!」「はんたいのさんせい!」とみんな一緒に何度もくり返し歌い、汗びっしょりで踊りながら櫓を回り、大友さんがマイクをみんなに向けたり、大友さんが天に向かって父の名を叫んだり。大友さんはじめ、大勢の人たちが一緒に作る、それはそれはもの凄いグルーヴでした。「みんなあなたと笑ってるシェー!」で終わった後、感動して私は号泣……。父の命日にこれ以上の供養ってないと思いました。一生忘れません!」
―大友さんを動物で例えるとなんだと思いますか?
「う~ん……難しい……、森のくまさん。
日本の森のくまさんは大きくてかわいくてあたたかくてやさしいハズ。
“逃げなさい”に<お>を付けて“お逃げなさい”って言ってみたけど、白い貝殻の小さなイヤリングの落し物を渡すために、わざわざ女の子のあとを追って返してあげたから。
大友さんもきっとそうすると思う」
―大友さんを色で例えるとなんだと思いますか?
「グレー90%と80%の間。
黒っぽい服を着てる印象があるので」
―大友さんの愛すべき部分、尊敬する部分はどんなところですか?
「大友さんの飾らないお人柄、周りの人を安心させるちょっと照れたような笑顔がとてもステキです。底知れない創造性と才能の無限さは、やっぱり一流ってスゴイなって思いました」

次回は、「大友良英」さんのお手紙を公開!ご期待ください。

PR

FLYING POSTMAN PRESSは全国5都市で配布しています。