エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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スペシャルインタビュー「kenjifuruya」

プライベートも含め、
仲間と触れ合う日々で感じたことを紡いでる

——まさに“振り子”を意味するアルバムタイトル『THE PENDULUM』のように。ソングライティングとサウンドプロダクションはもちろん、基本的にすべての生楽器の演奏も降谷さん自身が担うという方法論は今作も貫いているんだけど、いくつかの楽曲ではブラスやキーボード、ギターにゲストミュージシャンを招いていて。それも2ndならではですよね。
「そうだね。1stは本当にひとりで全楽器を演奏するというのがテーマでもあったから。自分ではどうしてもできない楽器やフレーズは人に弾いてもらおうというところはちょっとフレキシブルになったと思う」
——ただ、やはり降谷建志はソロでもバンドサウンドを鳴らしたいんだということがより明確にもなった2ndだと思うんですよね。
「そうね。でも、バンドサウンドじゃない方向でも印象を残せるような曲を作るというのは次のテーマになるかも。それは今言われたからそう思ったんだけど。それくらいバンドサウンドを意識している、意識していないというボーダーが自分の中になくて」
——そう、すごく自然なんだよね。
「そうそう。ただ、生楽曲の数を減らしたいという発想はないから。俺はMIDIを使わないし、ミュージシャンは楽器ができてなんぼだと思ってるから。ポップだろうが、ロックだろうが、レゲエだろうが、ジャンル云々じゃない。俺らはミュージシャンなんだから。あと、The Ravensのみんなのプレイはとんでもなくカッコいいから、俺のソロのベクトルとかも気にせずにThe Ravens名義でアルバムを録ることには興味があるよ」
——今作は特に日本語詞の曲に顕著なんですけど、新しいメロディーのあり方を解放しているなと思って。そのあたりは意識的だと思うんですけど、どうですか?
「めちゃくちゃ自覚してる。絶対にDragon Ashじゃ使わないコード進行とかをふんだんに使っていて。あと、アルバムを作る前から日本語詞を多くしたいと思った。1stはほとんど英語詞だったけど、下手な英語より日本語の方が遥かに語彙力もあるし。だからもっと日本語でふくよかな表現を追求したいと思って。半分の曲を日本語詞で書けたというのは良かったと思う」
——『落日』のメロなんかはポップスに接近するようなものだと思うんですよ。カラオケで歌いたくなる感じというか(笑)。
「そうかもね(笑)。実際はオケが全部できた状態でメロと歌詞を付けるから二の次ではあるんだけど。『落日』は最後に録ったんだよね。レコーディングの前々日(8/26)が大阪のRUSH BALLだったから、めっちゃ最近」
——この夏の記録という感じだ。
「そう。その時点では歌詞を1行も書いてなくて。RUSH BALLはザ・ロックシーンみたいなメンツで打ち上げても楽しくて、“今年の夏も終わっちゃったな”という思いで帰りの新幹線で書いた。朝の5時とか6時くらいに、アメ村から細美武士(the HIATUS/ELLEGARDEN)とTOSHI-LOW(BRAHMAN)とトボトボ歩いて帰ってる時の感じだね(笑)。俺はいつも日常で思ったことをブログのように曲にしていくから、日常はとても重要なんだよね。バンドマンとしてガタゴトガタゴト移動して、人前に立って、仲間と触れ合う日々で感じたことを紡いでるから。プライベートも含めてね」
スペシャルインタビュー「kenjifuruya」

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