エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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ゲスの極み乙女。が待望の4thアルバム『好きなら問わない』を完成させた。本作は新たに立ち上げられた自主レーベル<TACO RECORDS>からの第1弾作品となる。この5月に結成6周年を迎え、より自由度が増しているように映る彼らは、この新作からどんなものを得たのだろうか。メンバー4人に話を聞いた。

自分とバンドのセンスで
無意識のところでバランスは取ってると思う

——前々作『両成敗』(’16年)はヒットシングルを複数含み、広く届けるという役割として大きな1枚だったと思います。ところが、前作『達磨林檎』(’17年)はシングル曲を一切含まず新曲だけで構成するという新たなチャレンジのように感じました。
川谷「いや、『両成敗』も特に外に向けたつもりはないし、今までも外に向けようと思ったことはそこまでないですね。シングルが入っているからそう見えただけかも。作品としては割とやりたいことをやっただけだったし、キャッチーに作ろう、ポップに作ろうという意識もなかったけど、シングル曲が続いて紅白に出演したタイミングでもあったからそういう見え方をしていただけですね。僕らは毎回好きなことをやってます。『達磨林檎』も特に新しいことを提示しようというわけではなく、普通に曲をたくさん作っていたので、“シングルを出さないで、いきなりアルバムでいいんじゃない?”という流れでした」
——今回のニューアルバム『好きなら問わない』はどういう作品にしようと考えてましたか?
川谷「毎回、前もってこういうテーマでいこうみたいなものはないんです。作りながら、結果としてそういうアルバムになるという感じです。何曲か作ったら大体バランスが見えてくるので、4曲作ってその中にないものを5曲目に作って、みたいな。そこから“もっとこういう曲があったらいいね”という感じで進めてアルバムになっていきます」
——今作でいうと、最初の取っ掛かりとなったのはどの曲でしょう?
川谷「時系列で言うとシングルの『戦ってしまうよ』になるんですけど、その時点ではアルバムどうこうというのは全然考えてなかったですね。ただ良い曲をたくさん作っていったらアルバムになった。とは言え、自分の無意識のところでバランスは取っていると思うので、そこは自分のセンスとバンドのセンスによるんでしょうね」
—今作で得られた収穫はどういったものでしょう?
川谷「僕の場合、アウトプットしながらインプットしていて。曲を作る際、自分の中にあるものを拾い上げてアウトプットするんですけど、思ってもみないものが自分の中から出てきたりすると、それがそのままインプットになって返ってくる。今回13曲作った分だけインプットしているので、こういう作品を残せたことがまず大きな収穫だし、これが次の作品にまた活かされていくことも収穫なんでしょうね」
——メンバーのみなさんからのアウトプットに関してはどうですか?
川谷「例えば、ちゃんMARIがピアノを弾いて、そのフレーズからインプットされるものもあります。みんなの楽器が揃ってから歌詞を書くし、みんなのサウンドが固まってから歌を録るので、そこから偶発的に触発されるものもある。そうやってメンバーからインプットしたものをアウトプットするのがバンドですよね。とは言え、僕の場合最後までまったく歌がないということもあるので(笑)、インプットのしようがない時もあるんですけど」
ちゃんMARI「そういう時は、それ以外でなんとかして(笑)。私の場合、今回はあんまりキーボードを弾いた記憶がなくて、ストリングスとかのアレンジをしていた記憶の方が強いです。完成した作品を頭から聴き返しましたけど、曲順含め、素晴らしい作品になっていたのでとても良かったです」

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