エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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スペシャルインタビュー「SUKIMASWITCH」

今やるべき音楽を一番に考え
作ったのが今回の作品

——『VOLT-AGE』が「2018 NHKサッカーテーマソング」に起用され、話題を集めています。ヒリヒリしたスリリングさと、躍動感が印象的です。
YONCE「『VOLT-AGE』は先方のイメージとのマッチングを考え、一から作り上げるという、これまであまりやったことがなかったクリエイティブなので、少々手こずりました(笑)。『808』は、元々あった曲とCMのイメージが合致し、でも結果的に今回の取り組みも、俺たちの純粋な部分を失うことなく、前向きに作り上げることができたという意義は大きいです」
——『VOLT-TAGE』の中で、“Heartbeat”という言葉がリフレインされていて、気持ちを盛り上げてくれます。
YONCE「昔から好きな言葉。生まれた瞬間から鳴っている音だし、最後にアテになるものだと思っていて。でもそれは人生のバイオリズムによって、速くなったり、変なリズムを刻んだりすることもあります。それも自分の人生というか、宿命なので常に対峙し続けるものだと思う。そこに対して、自分はどこまで嘘をつかずに死ねるかということが、この作品に限らず俺たちの大きなテーマになっています」
——『FUNNY GOLD』は頭サビからポップで、歌詞はセクシーで甘美な世界を描いています。
YONCE「バンドとして大人になったから恥ずかしがらず、HSUは“余裕が出てきたからできたんじゃないか”と言っていました。確かに昔だったら“恥ずかしくてできない!”って言っていたと思います」
——『FRUITS』は頭がレゲエテイストで、長めのアウトロはまるで波にたゆたうようで、極上の気持ち良さですね。
TAIHEI「名曲としか言いようがない(笑)」
YONCE「“FRUITS”という言葉は、マディ・ウォーターズの『FRUITS FROM ROOTS』という言葉からインスパイアされたもので、果実という名の音楽と俺たちは、いろいろなルーツ、根っこから栄養分をもらって育っています。アウトロ部分はバンド的には白眉だと思うし、音楽の醍醐味は楽器のアンサンブルが生み出す情景や色、匂いでそれを描き出すことが大切だと思います」
——『ONE DAY IN AVENUE』には、痛烈かつ強烈な言葉が乗っています。
TAIHEI「この曲は非常にいいテイクが録れていると思いますね」
YONCE「モヤモヤしていたものをぶちまけました。世の中で起こっている嫌なことが目につくようになってきて。取り繕って、全員で手を取り合ってハッピーに生きようよって、そこまで仮面を被ることはできない。でも矛盾も大いに孕んでいて。ロックバンドは、やっぱり歌詞にある“モンキービジネス”に加担している部分もある。その相反するものから出てくる葛藤というものの魅力に、俺たちは憑りつかれていると思うし、それにアディクトしている。だからある意味、無責任には歌えない曲になりました」
——約37分間という収録時間ですが、とことん気持ち良く、かつ重厚さを感じることができ、ミニアルバムにしてこの満足感たるや、という感じです。
KCEE「年末、6人で久々に腹を割って話す機会がありました。今まではそれぞれのスペシャルな部分をマッチングさせ、音楽をスマートに聴かせることができていました。確かにバンドは最強の集合体ですが、一人ひとりもアーティストだから、自分がやりたいことをもっと出したいという思いがそれぞれの中に出てきて。深い話ができたことで、改めてお互いを認め合い、今やるべき音楽ということを一番に考えて作ったのが今回の作品です」

スペシャルインタビュー「WANIMA」


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