エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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今シーンの中で、こんなに自由に音楽を奏で、ナチュラルなスタンスで世の中と向き合うバンドがいるだろうか?――Suchmosという名の希望を求め、熱狂する人が増えている。6人の“今”が、強烈な7つのグルーヴとなり、ミニアルバム『THE ASHTRAY』が完成した。YONCE(Vo.)、TAIHEI(Key.)、KCEE(DJ)に新作に込めた想いを聞いた。

一音一音に雑味がないので
感動、グルーヴの糸が途切れない

——今春は『808』がHonda「VEZEL」のCMソングとして流れ、さらに『VOLT-AGE』が「2018 NHKサッカーテーマ」として起用され、Suchmosの音楽がより広がりを見せている中でのリリースです。四つ打ちの軽快なビートの『808』は、疾走感が気持ち良く、メンバーが世界各国に飛び、作り上げたロードムービーのようなMVも印象的でした。やはり海外に行くと刺激を受けて、それがクリエイティブ面にも影響してきますか?
KCEE「やっぱり“臨場感”が大切で、その時の気分になれている曲ができるのかどうかなんです。『808』もニューヨーク・ブルックリンで感じたことをそのまま出しているし、LAに行ったら、そこで感じたことを曲にしたいと思う。その気分になれている自分というか、自分の中に流れているその時間がスペシャルだからこそ、新しい音楽が生まれると思います」
TAIHEI「あのMVはふたりずつ海外へ行き撮影しました。今までもメンバーが海外から帰ってきてリハーサルをやると、それぞれが吸収してきたものが自然と出てきて、“これまでなかったけど最高だね!”というものができあがります」
YONCE「常に刺激を求めているし、さらに度肝を抜かれるものって、単純だけどやっぱり自分が住んでいる国以外にあると思っていて。だから実際に行って、人と話をして、その土地のもの食べて、おもしろい場所に行って、もちろん音楽を聴いて。それがどんどん自分の血となり肉になっていくのがわかる。そこから発散される表現がおもしろいものになるということに、去年くらいから味をしめたというか(笑)」
——今回のミニアルバムではより自由度が増したというか、音楽への向き合い方への純度が増している感じがします。
KCEE「今回の作品は音の幅は広がっているけど、音数の濃度は減っているはずです。でも一音一音に雑味がないので、一曲一曲、始まりから終わりまで、感動、グルーヴの糸が途切れない。うん、純度が高いものになっていると思います」
——Suchmosの真骨頂というか、大きな武器のひとつが、音源とライブがまったく違った感じ方、聴こえ方がすることだと思いますが、ツアータイトルにもなっている『YOU’VE GOT THE WORLD』はまさにそうでした。
KCEE「音源には音源の美学がしっかりあって、もちろんライブで完成させるという曲も必要なんですが、『THE ASHTRAY』は作り込んで、引き出したものが多い感じがします」
TAIHEI「今回の作品の中では『YOU’VE GOT THE WORLD』が、一番音源とライブとで違うと思います」
——<食らったことが真実さ 吸って吐いた煙も>という歌詞から、アルバムタイトルの『THE ASHTRAY』=灰皿、という言葉を連想してしまいます。
YONCE「このタイトルは、ベースのHSUが持ってきた言葉です。この作品も含め、俺たちが1曲1曲と向き合っている時に、ひとつのものに魂を込めるために燃やしたタバコの灰の量たるや、という感じがモチーフになっています」

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