エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

FLYING POSTMAN PRESS

今年デビュー15周年を迎えるスキマスイッチ。独自のポップネスで多くの人たちを魅了し続けてきた彼らの最新作『新空間アルゴリズム』は、フレッシュさと新しいステージの幕開け感に胸が踊り出すような楽曲が詰まっている。自らを縛り付けていたルールから解放された時、音楽を始めた頃のようなドキドキとワクワク感が蘇ってきたという——。

“楽曲をルーティーンで作らない”。
このルーティーンを壊したのは大きかった

――約3年ぶりとなるアルバム制作の流れを教えてください。
大橋「2014年の12月に『スキマスイッチ』というアルバムを出しました。自分たちの名前を掲げるぐらい大きな意味のある作品で、作り終えた時にはもう何も出ないぐらいやり切った感があったんです。何かインプットをしないと空っぽの状態。僕の場合、旅に出るとかより芸術的な刺激の方が創作意欲に繋がることもあり、次作『re:Action』に繋がったんです」
――『re:Action』は、多彩なミュージシャンがスキマの楽曲をリアレンジ、リプロデュースした作品でしたね。
大橋「はい。僕らはずっとセルフプロデュースでやってきたので、自分たち以外の現場を知らない。興味もあったし、自分たちの楽曲を他の人たちが触るとどんな科学反応が起こるのか知りたくて。またそれとは別に、いわゆる“アルバムを作ってツアーをやって制作期間に入る”というルーティーンを一度崩したかったんです。それは自分たちの為でもあるし、僕らの音楽を楽しみにしてくれているお客さんの為でもあって。縛りが一切ない状態で作品を作りたい、と思うようになったんです」
――なるほど。
常田「“楽曲をルーティーンで作らない”。このルーティーンを壊したのは大きかったですね。自分たちでさえ何が起こるかわからない。そうなると曲を作ることにドキドキし、楽しみになってきた。何か新しいことをするごとに自分たちに身に付いている感じがして、その身に付いたものを使って楽曲を生み出す作業にワクワクするんです」
――それは初期衝動的な?
常田「まさにそうですね。『スキマスイッチ』というアルバムはひとつの答えだったし、それぐらいの作品でした。言葉もメロも技術的にも突き詰めた感があるからこそ、少し敷居が高くなったかなとか、いつの間にか聴かせたい曲を僕らがコントロールしてるんじゃないかって感じたり。思い返してみたら、音楽を始めた頃は、“これやってみない?”“いいね!”というシンプルな勢いで曲を作ってたんです。でも近年は方法論から曲を作ってる感覚もあったので」
――『スキマスイッチ』でそこまで出し切ったのであれば、もう次はないかもしれないという恐怖があったのでは?
大橋「それは毎回ありますね。曲を作るごとに。もしも“才能”というものがあるのなら、温泉みたいに湧き出るものじゃなく、枯れることがあると思ってます。いつも完成して良かったって心から思ってますよ」

PR

FLYING POSTMAN PRESSは全国5都市で配布しています。