エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

FLYING POSTMAN PRESS

スペシャルインタビュー「あいみょん」

アレンジャーさんの手にかかり
新しい音楽に生まれ変わるのも好きな瞬間

――『君はロックを~』もそうですが、1曲目『憧れてきたんだ』は、音楽はもちろん、芸術全般への愛が溢れていて、あいみょんさんの音楽作りの核になっている気がします。
「そうですね。この曲がすべてを物語っているので、絶対にアルバムの1曲目にしようと思ってました。いろんなアーティストや芸術家たちに憧れ、私は音楽という表現で貴方たちを崇拝していますという歌。絵本でいうところの“むかし むかし あるところに~”の部分ですね。“むかし むかし ある女の子が こういう人たちに憧れて音楽を始めました。そして、後に続く曲たちが生まれました”と言ってくれる曲です」
――4曲目の『マトリョーシカ』は昭和歌謡感がありますね。
「この曲は関口シンゴさんにアレンジをお願いしました。これまで関口さんとご一緒する曲の中で、こういう昭和歌謡曲感のある曲がなかったので、“関口さんならどうやってアレンジするのかな?”という興味があったから。結果、素晴らしい曲になりました」
――『風のささやき』も美しい曲ですね。
「最後にレコーディングした曲であり、私も大好きな1曲。この曲を作ったきっかけは、本当に些細なことでした。自宅に『風のささやき』というレコードを飾っていて、ふとそのワードがいいなって。その時にティファニーブルーの色にもハマっていて、そのワードをふたつ重ねて物語を作っていったんです」
――アレンジも素晴らしいです。
「これは『愛を伝えたいだとか』『生きていたんだよな』『漂白』などでお世話になっている田中(ユウスケ)さんが担当してくれました。田中さんのアレンジも毎回すご過ぎて、やっぱり自分ではできないなって思います。アレンジに関しては、私の知らない音をたくさん知っている音のプロの方たちに委ねたい。私が作った曲がアレンジャーさんの手にかかると、みるみる新しい音楽に生まれ変わるのも大好きな瞬間です」
――“風のささやき 耳障りだ”という歌詞もあいみょんさんらしい。
「風の音や大好きなレコードの音さえも耳障りだと感じる状況を描きました。とはいえ暗くはなく、最後には前向きになれる曲。これまでは15歳ぐらいで書いた曲などもありましたが、今作は20代で書いた曲ばかり。最新曲は『ジェニファー』ですね」
――なるほど。
「『ジェニファー』は名前っぽいけど特に意味を持たせず、誰でもない曖昧な存在。“さよならは 言わないでジェニファー”というフレーズから生まれました。『RING DING』も特に誰かに向けてってことではないんですが、書いていた当時、“ため息ってほんまに酸素の無駄使いやな”ってことを考えていたので、1行目から書き始めたんです」

PR

FLYING POSTMAN PRESSは全国5都市で配布しています。