エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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スペシャルインタビュー「ビッケブランカ」

雷は時に人を殺し得る怖ろしいものだけど
その圧倒的なエネルギーに美しさを感じる

――『THUNDERBOLT』というタイトルは?
「これもすぐに出てきました。力強い曲が生まれた時、自分にとって強いモノはなんだろうと考えたんです。それは、子どもの頃から大好きだった雷。幼少期はずっと山の中に住んでいたので、よく雷が落ちるんです。一般的に雷って“ゴロゴロ、ピカー!”という印象がありますが、近いと“カラッカラッキラカラッ!!”みたいな高くて大きな音が響き渡るんです。それがとても太く美しく、子どもながらに“ウォー!”って高揚してましたね」
――怖いけど美しい。その感じは、この曲そのものですね。
「そうだとうれしいです。雷は時に人を殺し得る怖ろしいものだけど、同時にその圧倒的なエネルギーに美しさを感じるんです。また、敬愛する歴史的なアーティストたち、例えばクイーンが『We Are The Champions』と言い、マイケル・ジャクソンが『We Are The World』と言うのであれば、“じゃあ僕なら?”って考え生まれたワードが『THUNDERBOLT』だったんです」
――アルバムの6曲目『さよならに来ました』から、またガラッとイメージが変わりますね。
「この曲は8年ぐらい前からあった曲で、今の自分に合わせ少しだけリアレンジしました。今作の中では、これと7曲目『Postman』が昔からあった曲ですね。『Postman』も英語詞だったんですが、日本語詞に変えました。またこの曲の歌詞が完成したことで、自分なりの方法論や“音楽にのせる詩”というスタイルを体得した感触がありました。我ながら会心の出来で、とても満足しています」
スペシャルインタビュー「ビッケブランカ」――なぜ日本語に変えたのですか?
「作った当時は英語がハマっていたんですが、今は日本語で伝えたい曲へと変化していたんです。歌詞の内容は、僕が作り上げた美しい寓話。現代のようにメールじゃなく便箋に手紙を書き、それを届ける人がいる時代で、頭の中のイメージ映像的にも少し色褪せていて。歌詞の中に、黄色、青、赤という基本三原色が出てきたり、温度感や風が吹いてる感じなども意識しました。主人公の男性が、ある男性に手紙を書く。受け取る彼は、友なのかゲイなのかわからないというジェンダー的な部分も描けたと思っています」
――アルバムによってさらに輝きが増した感があるのが、『Slave of Love』。ラストの『THUNDERBOLT』へのいいステップですね。
「実は、『Slave of Love』をアルバムに入れるつもりはなかったんです。でも『THUNDERBOLT』がラストの曲と決まった時、その前に置ける曲が見当たらず、『Slave of Love』しかこの場所を飾ることができなかったんです」

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