エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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Acid Black Cherryのコンセプトアルバム『L-エル-』が、実写映画になって公開される。エルというひとりの女性の愛の軌跡が、幻想的な映像のもと、情感豊かに映し出された本作。エルを体現した広瀬アリス、エルを生涯愛し続けた男性・オヴェスを演じた古川雄輝。“音楽アルバムが映画になる”という類を見ない一作、その撮影をふたりが振り返る。

やさしく在り続けることで、彼女が堕ちていく様も際立つ(広瀬)

――Acid Black Cherryのコンセプトアルバム『L-エル-』を実写映画にする、と最初に聞いた時にはどんなことを思いましたか?
広瀬アリス(以下:広瀬)「もともと、兄がAcid Black Cherryのファンで、このアルバム自体も聴いたことがあったんです。そのアルバムを実写映画にするという今までにない形ですから、“いろんな意見があるだろうな”と思いつつ、同時に新鮮さを感じました。新しい企画に挑戦することにやりがいを感じ、ぜひ出演したいと思いました」
古川雄輝(以下:古川)「僕もまずは斬新だなと思いました。『L-エル-』は音楽アルバムとコンセプトスト-リ-ブックとがありますが、僕はブックのほうから読んでいったんです。それもあって、感覚としては“原作小説のある映画”というところに近いものがありました」
――原作に触れ、それぞれ演じる役柄についてどう捉えたのでしょうか。まずは広瀬さん、エルというこの物語の主人公をどう捉えましたか?
広瀬「エルの人生全体で見るとどんどん不幸になっていくので、正直言って悲惨だなと。きっと彼女はすごく純粋で、やさし過ぎるからこそ相手に甘えられ、相手の不幸も背負ってしまうんだろうと感じていました。クランクインの前に下山(天)監督とお話をした際、“すべての人に対してやさしさをふりまくぐらいの気持ちでエルを演じてください”と監督がおっしゃっていて。彼女自身がやさしく在り続けることで、彼女が堕ちていく様も際立つんだと。監督のその言葉は撮影中もずっと頭の中に置いていました」
――古川さんは、原作に触れてオヴェスという役柄をどう捉えましたか?
古川「オヴェスは生涯エルを愛する人物です。それと、原作のブックを読むとエルの人生を語る中に、所々オヴェスのペ-ジが入ってくるんです。エルの波乱万丈な人生を読み進める中で、そのオヴェスのペ-ジになると僕はほっとしたんです。だから、映画の中でもそんなふうに“ほっとする存在”になりたいと思っていました。あと原作を読んで“顔にアザがある”という描写はすごく印象的で、これが彼のパ-ソナリティにどう影響しているのかと考えたりました」
――具体的には、どんな影響があったと考えたんですか?
古川「こういう顔のアザがあったら、幼い頃は特にいろいろと辛い思いもしたんだろうと。それでコミュニケ-ション能力も育ちにくかったんじゃないかと想像したんです。人の目を見て話せないような少年になってしまったんじゃないかと。でも現場で少年時代のオヴェス役の子の演技を観せてもらったら、わりとちゃんとエルの目を見ていて。それで少しイメ-ジと違うなと思い、監督に相談したんです。そうしたら監督がしっかりと説明してくださって。二度ぐらい方向性は変更しましたが、監督とちゃんと話したことで、納得のいく方向に進むことができたと思っています」

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