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スペシャルインタビュー「小松菜奈」

監督がやりたいことをみんなで追い求めていく感じでした

――大変な撮影になったというのは、どうしてですか?
「私が夏芽の心情をなかなか捉えきれなかったということがまずあるんですが、一番は、山戸(結希)監督がこの映画に懸ける想いが相当のもので…“この監督の想いに応えないと”というところだったと思います」
スペシャルインタビュー「小松菜奈」――確かに、監督の作家性が色濃く表れている映画です。感情がうごめく感じが、色彩豊かな画世界にしっかり映っていて。
「私も完成した映画を観て改めてすごいなと思いました。撮影現場では監督は“夏芽”で…」
――それは、監督が主人公の夏芽とシンクロしていたということですか?
「はい。現場での監督は夏芽そのものでした。夏芽として考え、感じたことを演出の言葉にしていたという印象で。独特の演出でしたね。例えば、菅田さんに“もっと走り方を獣にしてみて”と言ったり。その言葉を受けて、菅田さんは“手を振らずに前傾姿勢で走るようにしてみた”と。映像に対するこだわりも相当のものがありましたね。夏芽が走っていくその後に花が落ちるというところでは、花の落ちる位置にもすごくこだわっていて。光と影に対するこだわりも強かったです。夏芽が自転車で自宅に帰ってくるところでも、“光と影の間を歩いていって、電話で会話が始まったら必ず影に入って自転車を停めて”と細やかに指示されて。あと、印象的なのが傘に関する演出です。傘を手で触っていないのに“回っている感じにしたい”と監督が言い、助監督さんがカメラに映らないところで傘を持って回すことになったんです。その時の私は“触っていないのに傘が回っているなんておかしくないかな…?”と少し思ったんですけど、完成した映画を観たら本当にきれいで不自然とは感じませんでした。監督が現場でこだわっていらしたところは、すべてが良く映っていると感じました」
――監督のイメージをみんなで具現化していく、といった現場だったんですね。
「はい。監督がやりたいことをみんなで追い求めていく感じでした。監督のこの映画に対する想いの大きさを感じていたからこそ、その大事な作品を自分のせいで壊したくないと。だからどんなに辛いと感じでも、監督の言葉を信じてやるしかないと思い、最後までやり切りました」

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