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今年だけでも5本の映画に出演。女優・小松菜奈の勢いが止まらない。最新作『溺れるナイフ』では“恋の激情と純情”を体現し、圧倒的な生命力を放っている。注目の新鋭・山戸結希監督、W主演となる俳優・菅田将暉との壮絶で刺激的な現場を振り返りつつ、彼女を支える人について、そして20歳の女優が“今、思うこと”に迫る。

信頼できる菅田さんがいてくれたことは私にとって大きかった

――映画『溺れるナイフ』で演じた主人公の女の子・夏芽を小松さん自身はどう捉えていたのでしょうか。
「感情のままに行動し、ひとつのことに夢中になると他のことが一切見えなくなってしまうような、ピュアで熱量の高い女の子だと思います。彼女自身の性格であり、同時に、そんなふうに感情で突っ走ってしまうぐらい、コウちゃん(菅田将暉)との出会いが夏芽にとって衝撃的だったということなのかなと」
――共感する部分はありましたか?
「モデルや女優をやることに関しては通じるものがありますが、それ以外の性格とか感情の部分は、そんなに自分と似ているとは思いませんでした。きっと、私も少し変わってきているということも大きいのかなと。振り返ってみると、10代半ばぐらいの頃は今よりもっと落ち着かなくて、感情のままに突っ走っていくところもあったと思いますが、20歳になった今はもう自分の感情だけじゃダメだということもわかっています。そういう意味では、撮影したのは19歳の時だったんですが、10代の感覚がちょっとでも残っているうちに夏芽を演じられて良かったです。今だったらきっと、10代の頃のようには夏芽を演じることはできなかっただろうと思います」
――夏芽とコウの恋は“衝動”であり、本能的なものを感じます。小松さんは、夏芽がコウのどんなところに惹かれたと思いますか?
「コウちゃんと一緒にいると、楽しいだけではなく好きだからこそイライラしたり、怒ったり、“負けたくない”と思ったりもする。だから一緒にいるのは大変なんですが…それでも夏芽はコウちゃんを捕まえたくて仕方なかったんだろうなと。“捕まえたくても捕まらない人”という感じなんだと思います。そのコウちゃんを菅田さんが演じると聞いて、撮影が楽しみでした。菅田さんのお芝居が好きなんです。菅田さんの作品をよく観ていますが、どんな役でもちゃんと存在感を残していて、つい菅田さんを目で追ってしまうんです。夏芽がコウちゃんをつい追ってしまうというのと、ちょっと似ているかもしれません。精神的にも身体的にもストイックに役にアプローチされて、本当に尊敬すべき役者さんだなと思います。この映画の前に『ディストラクション・ベイビーズ』という映画でも共演させてもらったんですが、菅田さんの役から私の役が暴力を受けるというシーンが多かったんです。それで私が“手加減しないで欲しい”と言ったら、“もちろん、手加減するつもりなんてなかった”と菅田さんが。その瞬間、“全力でぶつかれる”と思いました。信頼関係が既にできあがっていたので、今回もすごくやりやすかったです。実はこの映画の撮影はかなり大変で、とにかく毎日夏芽として“生きていく”のに必死でした。だからこそ、信頼できる菅田さんがいてくれたことは私にとって大きかったです」

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