エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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スペシャルインタビュー「the HIATUS」

いい音楽を作ることがすべての人の喜びに直結する

――音楽に対して、より純度が高まった印象を受けます。
「今の音楽シーンでは、本当に音楽が好きだっていう純度ってあまり大切にされないっていうか、メーカーからすれば逆に扱いづらいのかなって思ったりもするんだけど。でもどうやったらアルバムが売れるのかを考えるのは俺にとってはどうでもいいことなので、ただただいい音楽を作るっていうことがスタッフも含めたすべての人の喜びに直結するような環境を自分たちで整える必要があるんだな、っていうのはわかってきました」
――何にしてもそこが起点と言いますか、ミュージシャンがいい音楽を生み出すことからすべてはスタートするわけですしね。
「スケジューリングやクルー集めの段階から自分たちの流儀で道筋を立てて制作できたので、環境面もかなり整えられたと思います」
――アルバムタイトルの”Hands Of Gravity”はどういった意味合いで付けられたんでしょうか?
「『Tree Rings』の歌詞の一節から取ったんです。過去の体験のうち、自分の人間性を今でも左右しているような、拭い切れない出来事、ポジティブなものでもネガティブなものでもあると思うんだけど、そういう過去からの重力のようなものについて描いてる歌詞が多いので、それらの重力の手=『Hands Of Gravity』に掴まれている自分、みたいなイメージで付けました。まあ歌詞の一節から抜き出してるだけなので、解釈はあくまで後付けなんですけど」
――自分の中に幼き日のクローンがいるような。
「そうですね。『Clone』の歌詞もそういったイメージなんですが、この曲の歌詞を読んで、隆史が音でもそれを表現したいって言って、ゴーストドラムを入れてます。iPodでイヤホンとかだとはっきりわからないかもしれないけど、パートによってチラっと顔を出したり、いなくなったりしてます。そういうモダン・アート的なアプローチも割といろいろやってたりしますね」
――今後『Hands Of Gravity』がひとつの指針になるような予感はありますか?
「どうですかね。the HIATUSはいざ制作に入るといつも想像とまったく違うものができるので、あんまり予想しても意味がない気がする。今回もミニマルなところへ向かうんだろうなって最初はみんな思ってましたからね(笑)。次は次でまたなんかおもしろいことが起きると思います」

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