エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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スペシャルインタビュー「大森靖子」

一番リアルだけど一番ファンタジーなこの世界に連れ込みたい

――ひと回りして。
「そうです、そうです。まずそういうものを1回出してから、その後どうする?って考えて他の曲を書いていきました」
――今回の作品は、とにかく情報量が凄まじいなという印象でした。
「自分の歌ってずっと平面だったんですよ。なるべく情景を描いたりするようにはしてたんですけど、絵だった。それを映画にしたくて。時間もちゃんと過ぎていくし、そこに立体があるし、空も海もあって幅がある。そういうものを描けるように、単語を落としていかなきゃいけないっていう意識をすごくするようになったんです。目の前の景色を全部変えるようなものにしたかったから。一番リアルだけど一番ファンタジーみたいなこの世界に連れ込みたくて」
――真逆の世界観ですよね。
「その、極限同士。大体どっちかを選ぶと思うけど、私は両方の究極を描きたくて。そしたら空間丸ごと変えなきゃいけないな、と。私、コンビニのドア開けたら戦国時代だったって経験があるんですね」
――書籍の中でも披露されていたエピソードですね。
「はい、そういうことをやりたいんです。それくらいの世界にみんなを連れて行きたいっていうか。(そういう意味でいうと)今回は究極的に“今”に連れて行きたかったんですよ。みんな先のことを一生懸命考えたり過去のことを後悔したりするけど、そうじゃなくて究極に“今”を与えたいなって。自分が“今”生きている感覚を感じながら生きるよりも、将来を心配したり昔はこうだったとかを振り返る時間の方が長いのはもったいない。“今、生きる”をするぞ!の方が絶対に気持ちいいから、その感覚を味わって欲しくて、すぐ古くなるような単語とかもいっぱい使ったんです、あえて。あとはなるべく自分がしゃべるスピードと同じ速さで歌ったり」
――時々、言葉に追いつけないくらい早口だったりしますね。
「例えばTwitterとかは、バーっと情報が流れてくるじゃないですか。でもいらないものといるものをみんな自動的にフィルターしてる。それぐらい、みんなにとってはいらないかもしれないものを平気で詰めたりした。抽象的にするんじゃなく、情報量によってピンと来るところに共感を得るっていう手法」

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