エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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昨年9月のメンバー脱退を受け、同年12月に志磨遼平のソロプロジェクトとしてアルバム『1』をリリースしたドレスコーズ。10カ月ぶりという短いインターバルを経て届けられた新作『オーディション』は、志磨が音楽や人と関わっていく上で新たな解答を導き出したという意味で大きな節目となるアルバムだ。ねごとの沙田瑞紀、OKAMOTO'Sのオカモトコウキ、凛として時雨のピエール中野、arko lemmingの有島コレスケといった親交の深いミュージシャンを曲ごとにフィーチャーしながら、彼が見出したものとは果たして-----。

外からの情報が入ることで、即時性のある作品を作りたかった

――前作『1』は志磨くん以外のメンバーが脱退した直後に制作された特殊なアルバムでしたが、ひとりでの活動には慣れましたか?
「ひとりになった最初のツアーが今年1月にありまして、友だちのバンド、おとぎ話のギターとドラムの牛尾と前越。それからベーシストの有島コレスケとキーボードは(前作のアレンジャーでもある)長谷川(智樹)先生。彼らとリハーサルに入って、久しぶりにバンドで歌ったんですけど、スタジオから帰る時に“あ、この感覚は変わらないんだな”って思ったんですよ。どういうことかというと、僕は中学生の頃から30過ぎまでバンドをやってきて、今ひとり。でもみんなが集まって練習するスタジオから、“ひとりで帰ること”は変わらないんだなって」
――ソロプロジェクトであっても、作品制作やライブをやるにあたっては、ひとりではできないですからね。
「そうなんですよ。そして今年の1月から自分のツアーや各フェスに合わせ、メンバーを変えました。OKAMOTO’SやKING BROTHERSと合体してみたり、毎回違った形でライブをやるのがとても楽しくて。その楽しさをレコーディングスタジオに持ち込みたかったので、ねごとの(沙田)瑞紀ちゃんやOKAMOTO’Sのコウキをはじめ、ライブで一緒に演奏した人たちをそれぞれイメージしながら曲を書いて、実際に彼らとのレコーディングでアルバムを制作したんです。一緒に演奏する人によってこんなにも影響されたり、今まで開けたことのない引き出しを開けている感じがすごくおもしろいし、聴く方にとってもおもしろいんじゃないかなって」
――アルバムタイトル『オーディション』は、そうやって適材適所の才能を選び、あるいは自分を選んでもらうという意味もあると思いますが、作品のテーマとしては、さらに広い意味で設定されているように感じます。
「はい。今年以降のドレスコーズの新しい方法論を作品に落とし込むというのが最初のテーマとしてありました。その後、アルバムタイトルを考える中で、“オーディション”という言葉を思い付き、“これしかない!”ってなったんです。その流れとしては、このアルバムを作る前に担当ディレクターからテレビをもらって、8年くらい観てなかったテレビのニュースを観るようになったこととTwitterを始めたことが大きくて。外からの情報が一気に入ることにより時間の流れが速くなり、即時性のある作品を作りたいと思ったんです」

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