エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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スペシャルインタビュー「パスピエ」

武道館後のことも含めたエンターテインメントを提示したい

――そんな難易度の高いプログレッシヴなポップスに結実している、と。ただ、こういう複雑なメロに言葉を付けて歌うのは決して簡単なことではないですよね。
大胡田「いえ、むしろ私はいわゆる王道と言われるような曲よりも複雑な曲の方が得意なんですよ」
やお「大胡田はすごくリズム感がいいので、難しいリズムの曲の方が燃えるというか(笑)」
大胡田「そうそう、楽しいんです(笑)。作詞に関しても、自分が素直に思っていることを言葉にする方が難しいので、アルバム最後の曲『素顔』は成田さんと一緒に書いたんです。振り返ると、私は子どもの頃からストレートな表現を照れくさく思ってしまうタイプなんですよね。そんなこともあって、この曲では久しぶりに成田さんと歌詞を共作できたこともひとつの成果ですね」
――より広く音楽を届けるためには、シンプルでストレートな楽曲が求められる傾向にあると思うんですが、一方でパスピエの個性はひねった部分や複雑さにあるわけで。今回の作品はそのバランスを以前にも増して追求した成果が会心の作品に結実していますね。
成田「これまで僕たちが作品で見せてきた変化球な楽曲であったり、歌詞における虚像は、ストレートな部分や実像があってこそ、そのコントラストが際立つと思うんです。ただ、これまでパスピエが培ってきた個性は、変化球な楽曲であったり、歌詞における虚像の部分にありますし、それは今後も変わらないと思います。だからこそ変化球を僕らの直球として受け取ってもらうべく、直球という変化球を投げていきたいですし、そういう僕らの生き様をこのアルバムで感じてもらえたらうれしいですね」
――最後に、12月22日に控えている初の武道館公演に向けて一言をお願いします。
成田「日にちが近くなればなるほど、公演当日のことはもちろん、武道館を終えた後の最初の一手が大事になってくるんだろうなという実感が増してきています。武道館公演は間違いなくパスピエがこれまでやってきたことの集大成になるはずなんですけど、バンドは今後も続いていきますし、その集大成はゴールではない。その先のことも含めたエンターテインメントを提示したいですね」

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