エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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ねじれたポップセンスと多彩な音楽要素が織りなす中毒性の高い作品世界が圧倒的な支持を集めるパスピエ。今年12/22には初の武道館公演を控えた彼らがニューアルバム『娑婆ラバ』を完成させた。バンドと向き合い、その多面性を持つ個性を純度の高いままに凝縮した集大成的な作品を前に、メンバー全員インタビューを敢行した。

自分たちが向き合ったピュアなパスピエをどう表現するか

――新作アルバム『娑婆ラバ』は、パスピエというバンドをいろんな角度から映し出したひとつの集大成的な作品になりましたが、これまでのアルバム同様、その制作はコンセプトありきで臨まれたんですか?
成田ハネダ(Key.)「今回のアルバムはシングルからアルバムまでの間がそんなになかったので、新曲を作りながら制作を進め、アルバムの全体像が見えたのは完成間際だったんです」
――そうだったんですね。
成田「ただ制作を進めていく中で、自分たち自身と向き合う瞬間が増えていって。昨年11月の配信シングル『贅沢ないいわけ』と今年4月に出したシングル『トキノワ』では、パスピエらしさを直球のポップスに凝縮したんですが、その後もその流れで推し進めてしまうと、今まで培ってきたパスピエらしさとズレが出てきてしまうと思ったんです。だからここら辺で変化球を投げておきたいと思い、7月にシングル『裏の裏』を出しました。そういった流れが今回のアルバムにも受け継がれていて、曲順の上ではポップスの後に変化球を用いた曲を配置してみたり、自分たちが向き合ったピュアなパスピエをアルバムでどう表現するか考えながら制作を進めていきました」
――通常アルバムの1曲目はアッパーな曲から始まることが多いと思うんですが、この作品は壮大な音の壁が広がる1曲目『手加減の無い未来』からして、パスピエらしいトリッキーな驚きが用意されていますね。
成田「いかに既存の枠組みからはみ出すような作品を作るか。そして、いかにしてパスピエ独自のポジションを作っていくかということを考え、オーケストラ・アレンジを施した曲からアルバムをスタートさせたんです。ただ“オーケストラ・アレンジができるバンド”という理解ではなく、いろんなエッセンスを昇華したバンドとして聴いてもらいたかったので、バンドらしさを前面に出すことも意識しました」

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