エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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スペシャルインタビュー「久保田利伸」

“全然わかってない”ってことが、やればやるほど見えてくる

――久保田さんの声とリズム、そしてそのグルーヴ感から生まれる多幸感たるや。聴いていて幸せな気持ちになりました。それと同時に、ハッピーに生きていくことの素晴らしさも感じます。
「まだ制作途中なので僕自身が客観的に見れていないのですが、そんなふうにアルバムの温度感が伝わっているのであれば最高ですね」
――来年デビュー30周年を迎えられますが、いい意味での“軽さ”を維持し続けられています。長く続けていく上での、鮮度の保ち方などはあるのでしょうか?
「以前N.Y.に住んでいた頃は、いつも“まだまだ足りない。全然足りない!”と常に感じていました。世界を見渡してみると僕の才能や実力では足りないことだらけ、かつやりたいことだらけ。そんな気持ちがフレッシュさに繋がっていたかもと思います。でも今はどうだろう。今は“まだまだ!”と、がつがつ前へ行くというより、“俺はまだ全然わかってねぇな”ってことが、やればやるほど見えてくることがあります。それは音楽だけに限った話でもなく」
久保田利伸――人としてもってことですか?
「そうです。20代の頃っていうのはどんどんいろんなことがわかっていくような気がして、下手すると30代になった時には世の中の全部がわかったような気がした。“自分の考えは絶対的に正しい!”と。でもその後いろいろ経験してくとわからないことの方が当然多いし、一生わからないままなんだろうなってことも増えていきます。いっぱい足りないことも見えてくるし、完璧になるはずなんてないんです。でも、“もうちょっと理解したいな。もっと知りたいな”って感じ続けていることが、もしかしたらフレッシュさに繋がっているのかもしれないですね」
――なるほど。
「あとね、僕は昔から今も変わらずずっとR&Bやソウルミュージックが好きなんです。そしてそのジャンルの旬の曲を聴くのがとても好き。そんな曲を聴くと今もドキドキして幸せな気持ちになるんですよ。古いR&Bも相変わらず好きなので、好きなものがどんどん増えていく。“15年前のアレがまた帰ってきたんだな”とかシーンが見えてくる。そこにはファッションも付いてくるしね。何年経っても音楽をとても楽しめていますね」

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