エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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スペシャルインタビュー「KANA-BOON」

アリーナという場所で歌うには相応しい曲として作った

――バンドの今の状況を考え、制作へのプレッシャーはなかったですか?
鮪「最初はありました。前作『DOPPEL』は今聴いてもまとまりがあるし、曲もそれぞれ味がある。プレッシャーはありましたが、1曲、2曲録り始めたら不安はすぐに消えました。“いける!”って」
――それは今のバンドの勢いにも通じる気がします。
鮪「前回のアルバムとはまた違う、バンドの成長が見えるものであればいいと思ってました。それが曲単体としてもアルバム全体としても達成できたと思います。シングルが入ってくるのは難しい課題でしたが、統一のある作品になりましたね」
――本作はKANA-BOONらしさもありつつ、愛や人間くささも溢れています。
鮪「ポジティブな意味も含めて過去を振り返ることが多かった。バンドを始めた当時に想い描いていたポジティブな過去が『パレード』だったり、孤独だった寂しい自分を思い出したのが『愛にまみれて』だったり」
――『愛にまみれて』は、夕刻が似合うような美しい曲。
鮪「これが一番歌詞に時間がかかり、曲自体も最後にできました。アルバムの肝になる曲だと思うし、今までと違う側面を出せた1曲になったと感じています」
――確かに。
鮪「2014年は忙しかったですけど、このスケジュールだったからこそのがむしゃら感で『フルドライブ』ができて、『ターミナル』も追い込まれないとできない曲だった。 歌詞にある“もう1回、挑戦だ”っていうのは、KANA-BOONらしいポジティブ精神が溢れてる言葉」
――ラストの『パレード』は、光溢れる楽曲ですね。
KANA-BOON鮪「これは来年3月に決まっているアリーナのワンマンを想定して作りました。あんな広いステージに立っている自分を想像し、その場所で歌うべき曲は何かなって。“KANA-BOONはこれからどういうことを歌っていくべきか”ということを、スタッフ含めメンバーとも話し合ったんです。こういう大きな物事がある時に、そこに相応しい曲を作っていくのが僕らのよさというか。今年の夏にやった大阪・泉大津での野外ワンマンの時、インディー盤に収録されている『眠れぬ森の君のため』って曲を演奏したんです。そこでこの曲は役目を終えたというか、“この日のためにこの曲はあったんやな”ってすごく感じたんです。それと同じように、また次のステージへ行く時にはそこに相応しい曲が必要だなって」
――やっぱり曲って生きてるんですね。
鮪「本当にそうです。曲がいろんなところへ僕らを連れて行ってくれたりするし、育てようと思っていた曲に自分たちが育てられたりとか」
――それを体感できることはバンドマン冥利に尽きますね。
鮪「不思議なことですよね。自分で曲を作って、それをお客さんに聴いてもらって曲が形を変えていく。とても素晴らしい経験をさせてもらい感謝しています」

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