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スペシャルインタビュー「阿部真央」

お客さんの反応が見えない時に作った曲が、反応を読んだり受け入れられたことが印象深い

――デビュー5周年の節目にリリースされる『シングルコレクション 19-24』はそのタイトル通り、過去リリースされたシングルが発表順に収録された作品ですが、そもそも阿部さんにとってシングルはどんな意味を持つ形態なんでしょうか?
「シングルって難しいですよね。というのも、2009年の1stシングル『I wanna see you』(1stシングル両A面『伝えたいこと/『I wanna see you』』)や2010年の『ロンリー』がCMに起用され、そのイメージで私のことが知られるようになったんですけど、この2曲は私の曲の中では異質なものなので、そればかりが取り沙汰されてしまうのは違和感があったというか。だからシングル単体ではなく、リリースの流れを考えてポップで明るいシングルを出した後はちょっとヘヴィな曲を出したり、バラードを出した後はアッパーな曲を持ってきたり、いろんな側面を出しながら、私としては最終的にアルバムを聴いてもらいたい。だからシングルはアルバムの入口にあたるものですよね。そのために今の自分の姿勢を見せたり、次のアルバムに向けた布石にあたるものを打ち出しながら、自分との距離がかけ離れていないものをリリースしてきたつもりです」
――ご自分では『I wanna see you』(1stシングル両A面『伝えたいこと/『I wanna see you』』)から最新曲『Believe in yourself』まで、この5年のシングル・コレクションをどのように聴かれていますか?
「まだ客観的には聴けないんですけど、声の変化に反応しちゃいますね。そして、“この曲を録音してた時はあんな感じだったな”とか、レコーディングの思い出が蘇ってきてアルバムを見直しているような気持ちになります。そういう意味では、今まで出した作品の中で一番聴いている作品ですね」
――収録されている曲で、阿部さんにとってのターニング・ポイントにあたる曲はありますか?
阿部真央「自分でも考えてみたんですけど、よくわからないんですよね。ただ初期の曲、お客さんの反応が見えない時に作った曲が、後に思いがけない反応を呼んだり、受け入れられたことが印象深いです。それこそ『ロンリー』なんかは、ライブでみんながあんなに飛び跳ねる曲になると思っていなかったし、『貴方の恋人になりたいのです』のメールの一節から始まる曲があんなに受けるとは思っていなかったんですね。ただ、そういう予想外の反応を知ってしまうと、その後が苦しくもあって。考えてはいけないと思いつつ、“ああいう曲を書くにはどうしたらいいんだろう?”って、どうしても考えてしまったりもする。最近は“何もわからない!”っていう気持ちで書くしかないって思ってます(笑)」

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