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スペシャルインタビュー「二階堂ふみ」

信頼できる人と仕事したいというのは大事にしていること

――園監督作品は『ヒミズ』(’12)に続き、本作が2本目。改めて園監督は二階堂さんから見てどんな人ですか?
「“女優泣かせ”とか言われていますが、まったくそんなことはないんです。むしろ、やさしい人だと思う。“ちょっと違う”と思った時も、落ち着いて現場を正してくれる。理知的で、愛に溢れた監督だと思います」
――“園監督作品だから”というのも出演の決め手に?
「はい。『脳男』の撮影で地方に行っていた時、園さんから電話がかかってきて、“割と大きい規模の映画なんだけどヒロインやらない?”って。脚本どころか、内容も何も聞かないまま“やります!”とすぐ答えました。監督が“俺の作品だったら大丈夫だ”と言っていたんですけど、私もそれは間違いないと思っていて。“園さんの作品なら大丈夫”だと。信頼関係がきっちりでき上がっているというか」
――信じられる人と仕事ができるというのは、幸せなことですね。
「本当に。信頼できる人と仕事したいというのは大事にしていることです。これからも、“この監督とやりたい”“この映画に参加したい”と思った作品に関わっていきたい。そこは貫きたいですね」
――『ヒミズ』でヴェネチア国際映画祭においてマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞してから、二階堂さんを取り巻く環境は激変したのではないかと思います。そんな中で、自分が揺らぐことはないですか?
「確かに環境は変わったけど、私自身は何も変わってないです。大変なこともあるけど、その分、自分自身も成長できると思えばいいやって。作品に対する想いがどんどん強くなっていて、それ以外のことはどうでもよくなっているというのもあると思います」
――作品以外のことと言うと?
「前と態度が変わった大人とか(笑)。でもやることがいっぱいあるから、そういうことを気にしている時間がもったいない。別に、自分の生活がどうでもいいってことではないですよ。むしろ、家に帰ってごはんを作って食べて寝る。そういう当たり前の生活をすることは、この仕事をする上で大切なことだと思っていますから」
――軸が定まっているんですね。しっかり地に足が付いている。
「逆に言えば地に足を付けていないと、おかしくなってしまうんじゃないかなって。そうなりたくはないですから」
――俳優という仕事は楽しいですか?
「はい。というか、ものすごい寒さに耐えたり、長い間待ったり…そんなこと楽しいと思っていないと絶対できないですよ(笑)。この仕事が、現場が私は好きです」
――そんな二階堂さんの想いが詰まった本作。どんな映画になったと思いますか?
「映画を愛する人たちが作った、映画愛に溢れる映画だと思います。それと、純粋におもしろい映画になったなと。小難しい言葉を並べる必要もなく、“ああ、おもしろかった!”と言い表せる映画。そんな映画って実はそう多くないと思う。これからもこういう映画にたくさん出会いたいです」

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