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たどたどしい言葉でも、沖田監督には引き寄せられるんです(吉高)

――吉高さんが演じた祥子ちゃんも、世之介に負けず劣らず本当に素敵です。
吉高「祥子はお嬢様で言葉遣いや着る服もだいぶ個性的ですが(笑)、中身はただただ一生懸命でひたむきな女の子なんですよね。そしてひるまない。ショッキングな出来事があっても、祥子は傷付いた上でその先のことを考え、行動することができる人なんです。もっとぶっ飛んで演じることもできたけど、今回は“現実にもいそうな感じ”で留めておこうと。祥子がハジけ過ぎてしまうと、一緒にいる世之介という人間までおかしく見えてしまうと思ったんです」
――その演じる上でのサジ加減は、自分の勘を頼りに?
高良「自分の勘もありますけど、やっぱり一番頼りにしていたのは沖田(修一)監督の感性です。沖田監督はよく“なんか違うからもう一度やろう”って言うんです。具体的に指示を出されるわけではないけどなんとなく伝わってくるんですよ。自然と納得してしまうというか…」
――そんなふうに自然と通じ合えるのは、高良さんが沖田監督と一緒に4本もの映画を作ってきたという経験も大きいですか?
高良「その経験は大きいんですが…多分、初めての仕事の時からなんとなくわかっていたと思います」
吉高「私は今回初めて沖田監督とご一緒したんですけど、ちゃんと監督の言いたいことは伝わりました。言葉数少ないほうだと思いますし、話しても擬音で表現されたりと(笑)、ものすごく感覚的なんですが、でもなんとなくわかるんです。他の現場でそんな指示を出されたら“頼りない…”と思ってしまうかもしれないけど、そこは沖田監督の人柄なんでしょうね。どんなにたどたどしい言葉でも、すごい引力で引き寄せられるんです」
高良「ちゃんと細かいところまで見てくれているという、安心感もありますよね」
吉高「そう、絶対演じている私たちのそばにいてくれますし。ものすごく狭い場所で撮っている時も、窮屈そうにしながらもいてくれます(笑)」
高良「それに演技で悩んでいる時は、絶対一緒に悩んでくれる」
吉高「そうですよね。“う~!”ってうめきながら頭を地面にこすりつけんばかりにして悩んでくれる(笑)。私たちの演技に対してもその場の誰よりも反応してくれて、楽しんでくれるのもうれしかったです」
――監督も世之介のように、“目の前のことにちゃんと反応する人”なんですね。
高良「だから信じられるんですよね。沖田監督の前では変に嘘をつく必要がないです」

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