エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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嘘のない正直な言葉のほうが、この時代へのアプローチになる

――その自然な、ありのままの言葉が『ボーリング』で歌われている“面倒臭ぇ”というものだったり?
「はい(笑)」
――ボーリング』では“朝起きなきゃならないのが面倒臭ぇ”“仕事にいかなきゃならないのが面倒臭ぇ”と歌ってます。口には出せないけど、ああいう瞬間って誰でもあるんじゃないかな、と。
「普段の生活で口に出したら怒られますからね(笑)。でも、歌では思ったことを歌える。音楽のいいところって、そういうところかなって。この曲を作った時はすっきりしたような気持ちになりましたね。“言ってやったぞ!”みたいな(笑)」
――聴き手も“よくぞ歌ってくれた!”みたいな爽快感があるかも(笑)。
「いつも“面倒臭ぇ”って思ってるわけじゃないけど、そういうことを思ってる人間がいるんだよっていうのをそのまま歌詞にしたくて。 “面倒臭ぇ”って言葉に深みを付けようとは思ってないんですけど、嘘のない正直な言葉を選んだほうが、この時代へのアプローチになると思ったんです。時代に背くのか適合するのかはわからないですけど」
――『発明品』では便利な時代になったからこそ、生まれるストレスなども“同時に発明した”と歌っていますね。
「便利なものを発明したことによって、逆にストレスが増えてきている状態なんじゃないかなって思っていて。皮肉にも、携帯電話がないと生きていけないという人ほど、携帯電話にストレスを感じていると思うし。僕の個人的な価値観になるかもしれないですけど、メールでやりとりするより電話のほうがいいし、電話よりも会って話したほうがいい。シンプルが一番なんですよ。便利になると複雑化していくじゃないですか。絵文字を使った使わないのひとつで、人間関係が変わるのはおかしいと思うんですね」
――そんなふうにいろんなことを考えさせられる曲だと思いました。
「この曲で一番大事なのは歌詞がない部分だと思っていて。曲の後半で嘆いてるのかなんなのか、ただ“ああ~”って歌ってるところがあるんですけど、そこは、聴く人に考えてもらうシーンなんです。今までの曲って、歌詞の言葉が詰まってるものが多かったんですけど、今回のアルバムは、僕にしてはわりと短い歌詞の曲が多い。この曲は特にそれを象徴しているんじゃないかな、と。少ない言葉でいかに表現できるかということにチャレンジした曲ですね」

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