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『AIR JAM2011』でのHi-STANDARDは、
バンドとしてステージ上で機能してなかった

――その先に『AIR JAM』(※)とHi-STANDARDの再始動もありましたね。
「そうですね。ただ、正直『AIR JAM』に関しては複雑な心境だったんです。去年の9月に横浜スタジアムで開催した『AIR JAM 2011』は発表と同時にすごく注目が集まって、イベントを通して参加ミュージシャンがそれぞれのメッセージを世の中に発信できた。それ自他はすごくよかったし、僕も難波(章浩)との確執を乗り越えて、『AIR JAM』を再始動できたことは大きな喜びを感じました。でも、『AIR JAM2011』でのHi-STANDARDは、バンドとしてステージ上で機能してなかったと思うんです。それなのに、3万数千人の人は熱狂してくれた。もちろん、お客さんの気持ちはわかるんです。僕ももしTHE BLUE HEARTSの4人が揃ってライブをやってくれたら、ファンとして感動するし、泣くと思う。でも自分が当事者だと話は違うんですよね。新曲もやらないで、十何年前に作った曲を、久しぶりに集まった3人が演奏して、お客さんが熱狂してくれることを受け止められなかった。その感情をずっと言語化できずにいたんですけど、最近できるようになったんです。僕はあの時ステージ上で、“俺たち日本のために結集したんだよ”って言った。そう、僕のためではなかったんです」
――ミュージシャンとしての個人的な欲求は満たされていなかった。
「はい。でも、今年の9月に宮城で2日間に渡って開催した『AIR JAM 2012』では日本のためだけじゃなく、自分のためにライブをすることができたんです。その時に『AIR JAM 2011』の自分の気持ちにも、Hi-STANDARDというバンドに対しても落とし前をつけられた。自分の中では、Ken YokoyamaとHi-STANDARDの役割は違うと思っているし、この作品にHi-STANDARDの再始動が影響しているものはないと思っているんです。でも、震災がなければ『AIR JAM』の開催もHi-STANDARDの再始動も、こういうアルバムを作ることもなかったのは確か」

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