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「“本番で生まれたもの”がカメラにきちんと映っていた」

――ただかっこいいだけではなく、“感情を揺り動かされるようなアクション”になったのも、“その瞬間の感情”が込められていたからなんでしょうね。
「ありがとうございます。そう言っていただけるとうれしいです。そこが今回の肝だと思っていたんですよ。映画には感情の波があります。前半は控え目に、中盤から後半にかけて盛り上がっていくとか、そういうものが。僕ら役者はその感情の波を台詞やちょっとした仕草で表現するんですが、今回はその表現を“アクション”に乗せたかったんです。剣心はどこか達観しているところがあって、ほとんど感情というものを表に出しません。でも本当は、彼の中にはものすごく強い感情が渦巻いている。剣心が感情を出せるのは、戦っている時だけなんです」
――刀のひと振りひと振りに想いを込めて、という感じで?
「本当にそういう感じでした。大友監督にも、最初に“生身の人間として物語の中で生きている”と思わせて欲しいと言われていて。今回、大友さんや僕らがめざしていたのは、“マンガの世界観をリアルに落とし込んだらどうなるか”というところ。バトルシーンも、生身の人間として、そこにいる僕らが本当に戦っていると思ってもらえるようにと」
――そんな現場では俳優陣だけではなく、技術スタッフも臨機応変さを求められるのでは?
「そうだと思います。僕ら役者たちが感じたままに動き、何かが現場で生まれたとする。その何かをカメラさんたち技術スタッフの方々が、素晴らしく映してくれているんですよ。今回の映画の中にも、“本番に偶然生まれたもの”がたくさん映っています。例えば、吉川(晃司)さんが演じた鵜堂刃衛とのクライマックスのバトルのシーンとか。本番で奇跡的に生まれたものがちゃんと映っていて、改めてスタッフに感謝しました」
――俳優陣と技術スタッフとの間に強い信頼がなければ、完成しなかった作品なんですね。
「そうですね。信頼感がちゃんとあったということと、あとはその状況を“楽しめる”人たちばかりだったということが大きかったと思います。瞬発力も判断力も必要だから、もちろん大変ではあるんですよ。その中でどれだけ“楽しい”と思えるかどうかということなんですよね」

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