エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

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昨年立ち上げた“salyu × salyu”プロジェクトの活動も並行して行っているSalyuが、自身4枚目となるアルバム『photogenic』を2/15にリリースした。約5年ぶりに小林武史氏をプロデューサーに迎えた今作において、彼女はボーカリストとして新しいポップミュージックに挑戦したという。そこに込めた想い、そして辿り着いた境地とは?

人を元気にできる音楽を作っていきたい、そういう文化を追求していきたい

――今回のアルバム『photogenic』では、約5年ぶりに小林武史さんがプロデュースされてますが、再び小林さんと組むことになったいきさつを教えてください。
「実は去年の年明けの段階では、前作『MAIDEN VOYAGE』からのセルフプロデュースのスタンスを継続した、私なりのビジョンは持っていたんですよ。それを小林さんに相談しだしたりもしてて、何事もなく進もうとしていたんです。そこに、東日本大震災が起きて、180度“何か”が変わってしまった。それはたぶん、本当に根本的なものへの向き合い方だとは思うんですけど。音楽をやり続けてきた私にとっては、音楽が人にできることって一体何だろう、文化が今できることってあるんだろうか、そういったことを考えることになりました。そんな中、小林さんと次のアルバムについて話す機会があって。そこではもう、具体的に話さなくてもテーマは同じですよね。やっぱり、人を元気にできる音楽を作っていきたい、そういう文化を追求していきたいっていう気持ちをお互いに持っていたと思います。なので今回は震災前に考えていた、さまざまなアーティストを呼んでみんなで作り上げていく形よりは、小さなチームで、妥協することなく、丁寧に真心を込めて作っていけるもののほうがいいんじゃないかっていう話し合いをしたんです。その時、“俺にプロデュースさせてくれない?”と言ってくれたのは、小林さんでした。私も、それが一番いいかもしれないですねって賛成したんです」
――そこで今回、Salyuさんがボーカリストに徹するということにはどんな想いがあったのでしょう。
「まず私自身が震災後、さっきも言いましたが音楽の価値に対して初めて疑いを持ったんです。でも、いろいろな出会いや情報を得た結果、“音楽は世界を変えることができる”という考えに到達しました。本当に確信を持ってそう言えるから、音楽の価値を信じきることにしたんです。そこには強さも、背伸びも必要だったけど、楽曲が持ってるポテンシャルを思いっきり感じて、信じて、その中でボーカルによって楽曲をより開花させるポイントを余すところなく見出していって、思いっきり歌う。それが今、私にできる行動だなって思ったし、実際にそういう姿勢で臨みました」

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