エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

FLYING POSTMAN PRESS

第35回モントリオール世界映画祭でイノベーションアワードを受賞した映画『アントキノイノチ』。遺品整理という職業を通じて出会い、生きる力を取り戻していく男女を演じ、改めて“出会い”の素晴らしさを実感したという岡田将生と榮倉奈々。誰かと出会い、新しい作品と出会う度に、ふたりの世界も彩り豊かに広がっていく――。

「“生きること”“死ぬこと”…軽々しくは扱えないテーマです」(岡田)

――『アントキノイノチ』が初共演作とのことですが、お互いにどんな印象を持ちましたか?
岡田将生(以下:岡田)「(榮倉)奈々ちゃんは…力強いですね」
榮倉奈々(以下:榮倉)「え? 怖いってこと(笑)?」
岡田「いや、そうじゃなくて…(笑)。もともと、芯の強いキャラクターを演じる女優さんだなってイメージがあったんですけど、間近で演技を見ててやっぱり力強いなって」
榮倉「あんまり褒められてない気がするけど…ありがとうございます(笑)」
――榮倉さんは岡田さんにどんな印象を?
榮倉「私、子どもが輝いてる映画がすごく好きなんです。子どもって今泣いてたかと思ったら、次の瞬間には笑ってたり…すごく自由ですよね。自由に感情が揺れ動いている感じというか。それに近いものを、岡田(将生)君のお芝居を観ていて感じて」
岡田「要するに、子どもだってことだよね(笑)?」
榮倉「いい意味でです(笑)。でも、そういう自由さってなかなか出せるものじゃないですから。天性の俳優さんなんだって思います」
――お互いに“俳優”としての印象が強いんですね。現場でも常に俳優として向き合い、役について話したりしたんですか?
岡田「いや、それはあまりなかったですね」
榮倉「割と普通の話をしてました。あえてそうしてたのかもしれないですね。クランクインの前に監督の瀬々(敬久)さんの『ヘヴンズ ストーリー』を観たんですけど、これがドキュメンタリーにしか観えないってくらい、役者さんの素が前面に出てる作品で。そういう映画って観る側としては気持ちいいですけど、演じる側としては少し怖いんです。自分にできるのかという不安と、自分の心の中をさらしてしまう恐怖と、その両方があって。“嘘をついたらいけない現場になるんだろうな”ってなんとなくその時思って。だからこそ、撮影現場ではなるべく自分の気持ちをフラットに、ニュートラルな状態にキープしていたかったのかなって思います」
岡田「作品のテーマも“生きること”“死ぬこと”…そういう、決して軽々しく扱っていいものではなかったですしね。だから余計に、撮影の時以外はリラックスしていたかったのかもしれません」

PR

FLYING POSTMAN PRESSは全国5都市で配布しています。