エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

FLYING POSTMAN PRESS

「うれしいと相手が思ってくれると、僕自身もうれしい」

――その大学生4人が日本に帰国してからどうするかが、この物語のポイントのひとつかと。彼らに“行動すること”の本当の意味を教わったような気がします。
「彼らのすごさはそこですよね。コータたちは、それでも行動するんです。本当に小学校を建てるんです。しかも、ちゃんとその後のことも考えてるんですよ。小学校って、ただ建てればいいものでもないと僕は思っていて。そこで働く先生や学ぶ生徒、文房具や教材が揃って初めて、小学校になるんですよね。せっかく校舎ができても、運営費が足りずに数年後閉鎖されてしまったりしたら、子どもたちにとってそれほど残酷なことはないですよ。そんなんじゃ、かえって校舎なんか作らないほうがよかったってことになってしまう」
――支援し続けることが、最も大切なことだと。
「そうだと思います。原作者の葉田さんたちは、サークルを作ることで小学校を建てた後も支援し続けていらっしゃいます。彼らのすごいところは、そこなんだと思う。学校を建てたことじゃなく、運営できているのがすごいんです。仮に自分が明日死んでしまったとしても組織は残るわけで、支援も自ずと続いていくんです。そのうちいつかカンボジアが豊かになって、もう支援の必要がないと言われるのが一番なんだと思います。それで子どもたちが笑顔でいてくれたら、それに勝るものはないですよね」
――コータの台詞にも、“笑顔を見るとうれしい”とありますね。向井さんご自身、今までそう感じたことはありますか?
「ウルルンでカンボジアに行って井戸を掘った時には本当にそう感じましたね。カンボジアの家族のためにがんばって井戸を作って、家族はすごく喜んでくれました。その姿を見て、誰よりも自分が喜んでたんですよね。人間の感情って跳ね返ってくるものなんだと思う。うれしいと相手が思ってくれると、僕自身もうれしくなります。想いは巡り巡って、最初に自分が発したエネルギーよりも大きくなって返ってくる。そう実感することができましたね」
――きっとこの映画を観た人たちも、カンボジアの子どもたちの笑顔に、感じるものが多々あると思います。
「そうなると本当にうれしいです。観た後にみなさんの中に残った感情が、何かのきっかけになればと思ってます」

PR

FLYING POSTMAN PRESSは全国5都市で配布しています。