エンターテインメントフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS

FLYING POSTMAN PRESS

「観る前にポスターを見て抱いていたのと、観た後に抱く印象が同じ映画なんてつまらない」

——本作は監督のオリジナル脚本ということですが、どのようにしてこの物語が生まれたのか、その経緯を教えてください。
深川栄洋(以下:深川)「蒼井 優ちゃんと一緒に映画を作らないかと、プロデューサーからお話をいただきました。それで優ちゃんと一緒にどんな物語が作りたいかなと考えた時、職人の話はどうかなと。
僕の実家はふすまとか障子とかを作る経師屋なんです。小さい頃から家の手伝いは半ば義務でして。友だちみんなが放課後遊んでいるのに、僕だけ働かなきゃいけない時なんて本当に切なかったものです」
蒼井 優(以下:蒼井)「それは確かに切ないですね(笑)」
深川「でしょ(笑)? それでもやっぱり僕は職人が好きなんです。今は僕もモノ作りの仕事をしているわけで、あの頃の経験はアイデンティティーというか、僕の基になっている。
ひとつのモノを作り上げるまでに、職人がどれほどの手間をかけ、心を込めているのか。
それを傍で見てきた僕としては、いつかその世界を撮ってみたかったんです。しかも演じてくれるのは蒼井 優でしょう。それはもうイメージはどんどんふくらんでいきましたね」

——蒼井さんはどんなところに惹かれて出演を決めたんですか?
蒼井「不器用な人たちが、計算もせずにただ一緒にいる感じがまず良くて。それから、誰かが誰かに影響を与え、その輪が広がっていく…そんなあったかい人と人との繋がりにも惹かれましたね。最初はかわいい映画になるのかなと思っていたんです。
ケーキがたくさん出ますから、もちろん映像的な“かわいさ”はありますが、それとは別に人間の深い部分も描かれていて、そこがおもしろいなと」
——確かにそうですよね。目に映るかわいらしさと、心に残るほろ苦さと、そのギャップ
がとても印象的で。
深川「観る前にポスターを見て抱いていたのと、観た後に抱く印象が同じ映画なんてつまらないですもんね。映画の中で登場人物たちが影響し合い、変化するのと同じように、映画に出会って影響を受け、観た後は新しい価値観を見出してもらいたいと僕は常々思ってます」



PR

FLYING POSTMAN PRESSは全国5都市で配布しています。